先日の記事にもあるように、ある程度の魚種が出来て、ある程度何でも(ルアー、ワーム、ジグ)使えるオリジナルロッドを制作中。
自分の釣りでヒラスズキロッドや青物ロッドはロックブローを満足して使っていますが、もう少しライトなシーバスやヒラメとなると自分が完全に満足出来るロッドが無いんです。例えばヒラメをやる時にはルアーも使うしワームもジグも使います。これらを1本で…となると、現実的に考えるとさすがにそれは無理があるかと思いすが、これらを1本でやるにあたり、せめて70%程度の満足感で使えるようなロッドはあってもいいと思いますが、なかなか良い物が無いんですよね…中には良さげな物もありました。ブランクスはいいんですが、どうしてもグリップの長さやガイドの位置や数が満足出来ないんです。
そんな事もあり、最近はオリジナルロッドを作っているって訳なんです。
メインはシーバスやヒラメ…とは言っているものの、あくまでも自分の感覚や自分の釣りで欲しい強さの話しですから、このブランクス自体も誰もが簡単に使えるような優しさはありませんがね…
ロッドの話しついでにガイドの話しを…
よく…
ガイドが多くなると飛距離が落ちると思っている方っていると思いますが…
実は、その考えってかなり古く、どちらかと言えば時代の流れに取り残されている方なんです。
今から30年前のロッドって確かガイドの数って10f前後のロッドでガイドが6個とかがかなり多かったと思います。それにガイドの経もシーバスロッドでも、今で言うところの青物ロッドくらいのデカいやつがついていました。
でも今はどうでしょうか?
ガイドの経も小さくなり、ガイドの数も昔と比べて増えています。
これはブランクスの進化もありますが、主にメインラインがナイロンからPEが支流になった事によるものだと思います。昔はメインラインにナイロンの3号とかを使っていましたからね。そんなメインラインを使えばガイドが多ければ当たり前のように飛距離はおちますよね。今はPEが支流ですから、細くなり、柔らかくなっている訳ですから、それにあわせると、ラインが細くなったぶんガイドの径も勿論小さくなるし、素材が柔らかくなった事で、ガイドの数も増えるのは当たり前の話し。
最近のツララなんかではストローガイドセッティングで20個程のガイドがつけられています。しかもガイド経もかなり小さくなっていますが飛距離は出ます。通常のガイド設定と比べると、このストローガイドのさらなる強みはトラブルが格段に少なくなること。風が強い時や軽いルアーなんかを使った時にラインがたわんだ状態で巻き取りした時によくおこるエアノット。これもほとんどおこりませんし、風が強い時にも穂先の絡まりもほとんどありません。
自分もガイドは少し多めの方が好きなので、自分で作るロッドはガイドは少し多めになります。今作っているロッドも10.3fなんですが、色々試した結果ガイド数はトップも入れて11個となっています。これもただ多くしただけだと飛距離は落ちる事に繋がりはしますが、そのブランクの強さと使うPEの太さなんかにあわせた数や経でセッティングしてあげると飛距離を落とす事なくガイド数を増やしてラインのバタつきやトラブルをほとんど無くす事が出来るようになるんです。
そんな感じですから、ガイドを多くするとメリットも多く、PEが触れる箇所が増えるから感度は勿論良くなりますし、ラインのバタつきも抑えられるので風が強い時などでもガイドへの糸絡み関連がほとんど無くなります。後ロッドに負荷をかけて曲げた時も支点が多くなるのでロッドにかかる力が分散される訳なんでロッドの性能も存分に発揮出来るんです。デメリットも勿論あります。ロッドのパワーやガイドの重さにもよりますが、柔らかいロッドに沢山つけてしまえば穂先はダルンダルンになりプラプラしてしまいます。
今のブランクスの性能やガイドの性能、PEの性能だと、こうした事が出来てしまうのが現実。勿論メーカーもそんな事は百も承知なんでしょうが、これをやってしまうと、ガイド代、スレッド代、と更に原価が高くなってしまうので必要最低限に減らしているんじゃないですかね?
ガイドの数は、そのブランクスや、その釣り方なんかで決めればいい訳で、それにあわせたセッティングをしっかりやってあげればガイド数が多くするメリットの方が確実に多くあるんですよね。
そんな感じで、ロッドの方は、穂先側は完成していて、今日は最後のグリップまわりのスレッドをエポキシ中…