とりあえず弓の毛替え騒動記ですかね・・・

 

まず私は現在2本の弓持ちです。

別に使う頻度などではなく、1本は16年ほど前に某ドイツにいらっしゃるコントラバス奏者の方に譲っていただいた弓だということで、使えても使えなくても大事に持っておこうと思っている弓です。

もう1つは今メインで使っているBELND DOLLING***です。

(古い方はKURT DOLLINGと刻印されているので結構古い弓であることは間違いないのです・・・譲ってくださった方もずいぶん長い間使っていらしたそうなんで)

 

で、毎年1曲こっきりの本番はあるんですが、弓の毛は数年替えておらず、今回演奏会にフル参加することになったので、いい機会だし毛替えしようかと春頃から画策していました。

そんな折、コントラバス友達に個人で弓職人をしていらっしゃる方を紹介していただき、アポイントをとって伺うことになりました。

そんなに知識があるわけでもないので、こういう曲を弾きたいのでどんな毛がいいのかなどを相談してみようと思った次第。

 

そのときに古い方の弓も持って行って、毛替えして弾けるようならこっちも使って行こうかなと。

 

と、いうのも普段私は会社ではほぼアンサンブル(各パート1名程度)で活動していて、今回の演奏会のように大きな演奏会ってそんなに機会も多くないんです。

ってなるとちょっと繊細な優しい音色も出したいし・・・などなど。

 

とあるマンションの1室にその方はいらっしゃり、もうバリバリの工具や万力などなど・・・

その方に自己紹介をして、弓を見せ、こんなことをしてみたいという話をして弓を解体してもらいました。

まず、驚きは古い方(KURT DOLLING)はとても軽いことに特化していること。120gくらいしかないといわれました(毛を外した状態で)

かなり古いものだけど、木自体は十分しっかりしている。尖端部分の木に多少のヒビがありそうなので接着剤を流し込んで割れを予防する。毛箱部分の金具に隙間が出来ているので調整。

そのくらいで充分使えますよと。

 

 

こっちに白毛(その時の在庫は日本+カナダ産のミックス)を張ってもらい、こっちをアンサンブル用に。

 

で、メインのBELND DOLLING***は

 

言っても17年くらいの弓(制作が2000年って書いてた)ので単純に黒毛に張り替え・・・って思ってたんです。

なんで、こっちだけその場で張り替えてもらって持って帰ろうって思ってたんですけど・・・

毛を替えて、毛箱に納めて弓本体に戻してスクリューをまく際に・・・は、入らない・・・

 

Σ(・ω・ノ)ノ!

 

こっちは新しいし、ワンオーナー(私だけ)で、何度か毛替えもしてるのでノーマークだったよ・・・

ところがアイレットという毛箱、竿、スクリューを一体化させる真鍮製の金具と竿の部分がどうも向きがあってない。

1時間近くあれやこれややってみましたが無理なんで(かといってこのまま帰れない)、とりあえず入院させて様子を見ることに。

弓を制作されている職人さんなんでどんなことが原因になって、どう直すかという方法もいくつか思い当っていらっしゃるようなんで治ったら連絡をいただくということで預けて帰ってきました。

 

で、盆前最終仕事日の11日に連絡があり、引き取りに行くことにしました。

 

まぁ会社からそこへ向かう際中に車両故障でダイヤ遅れに遭遇したり・・・で、何とか19時ころに着きました。

 

 

無事に毛替えも終わって持ち帰りました。

御代金も私が今まで毛替えに行ってた何か所のところよりもリーズナブルです(今回は調整とか金具の交換があったんですが、それでも2本で2万円しないし・・・)

 

ちゃんとおそおそに行ったにも関わらず、しっかり修理箇所や毛の張り方についても説明してもらい、とても信頼が置ける人だなって思いました。

これからもお願いして定期的にみてもらおうと思っています。