NHKでやっている 総合診療医ドクターG
見てますか?

実際にあった症状の再現映像を見て研修医たちがカンファレンスを重ね病名を突き止めていくというこの番組、素人ながらも推理要素があり毎回楽しみにしています。
もしかしていつか持病もでたりして、などという気持ちも…


そして前回がこれ。


突然ショック状態に陥った患者、原因は人食いバクテリアなのか⁉︎
などなど様々な病名が出てくる中、医師はあることに気づく。

「この患者には脾臓がないのでは?」

患者の体に腹腔鏡手術の跡があったのだ。
そしてCTを撮影して脾臓がないことを確認、病名が判明する。

重症肺炎球菌感染症

ペニシリンG投与で患者は回復する。


と思い切りネタバレしましたが、そうここが重要な所なのです。
自分を含めこのブログを読みに来てくれる方はほぼ脾臓がない。ということは、こういうことが起きてもおかしくない。


年間1500人が摘出しているという脾臓とはなんなのだろう?
ドクターGによると、ほとんどは腸で作られる細菌に対する抗体が、脾臓でも産生されているのだ。
よって抗体が十分に作られず以下のものに感染しやすくなる。

・肺炎球菌
・髄膜筋炎
・インフルエンザ桿菌

以前、医療関係で働く友人に相談したら「子どもやお年寄りくらいの免疫力だと思った方がいい」と言われたことを思い出した。


番組の最後にはこんなテロップも。

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おお…
術後そんなこと言われなかったよ…
ドクターGではときどき臓器摘出したことが原因という回があり「手術する前(もしくは術後)に言ってよ」と思う。
なくていい臓器なんてないし、数年後どんな形で現れるかわからない。
リスクを知らせて欲しい。
そうすれば対処ができるのだから。

この病気がわかってからインフルエンザの予防接種は2回打っているのだが、もしかして他のワクチンも受けた方がいいのだろうか。
肺炎球菌ワクチンは医療保険で受けることもできるらしい。

鞄にはいつも診断書を入れて持ち歩いている。
何かあったときすぐ治療ができるように手術歴を書いた紙を持ち歩くのもいいと思う。
あと身近な人に病歴や手術歴を伝えておくことも大切。
倒れた先にいるのがドクターGに出てくるような先生だとは限らないから。

この回の再放送はNHKで
 9月3日土曜日 午前10時05分〜10時55分
です。



*追記*

脾臓摘出した人は保険適用でワクチン接種できるようです。
数年前の個人の方のブログですが参考になりそう。

今の制度だと一回しか受けられないようですが…
こればかりは先生と要相談という感じか…

数年前に肋間神経痛が酷くてレントゲンを撮ったとき肺炎癒着がみつかりました。
思いつくのはタミフルがなかった時代に罹ったインフルエンザ。
その恐ろしさもあり今はインフルエンザワクチン2回打ちしています。
とりあえずインフルエンザのワクチンを打って手洗いうがいなど徹底して罹らないように気をつけましょう。