がん告知されたとき、乗り越えられなそうなとき助けになるところについての覚書。


5年前にがん告知されたとき、毎日泣いてご飯も食べられなくなった。
目がさめると現実が受け入れられずに泣いていた。
自力で乗り越えることはできない、と早めに判断し、家族とともにがん相談支援センターに連絡した。
なぜここを知っていたかというと、偶然にも少し前に母が乳がん検診の冊子をもらっていたからだ。


こういうときの「プロの力を借りないと無理!」という切り替えの早さは我ながら大したものだと思う。
告知前に『50/50』を観ていたので「カウンセリング当たり前」とも思っていた。
相談センターで精神腫瘍というものを知り受診してからご飯が食べられるようになった。
カウンセリングや薬に頼ることは決してダメなことじゃない。


日本サイコオンコロジー学会

『ER』で癌が発見されたら「ソーシャルワーカー手配して!」というシーンをよく見ていたけど、日本でも告知と精神ケアはセットにして欲しい。
今は患者が自分から動かないと何もわからない状態だ。
ただ、がんセンターが出している冊子を一冊渡してくれるだけでもいい。
これは5年前から言っているけど、あまり改善していないようだ…

こちらから読めます。


とくにがんと取り組むための心の支え ガイドラインはかなり参考になります。

最近はマギーズ東京もできたので、こういうとこに頼ることもいいと思う。
つらさは我慢するものではないから。



精神腫瘍科やマギーズ東京のいいところは、いわゆるスピリチュアル系のものを入り込ませていないことだと思う。
心が弱っているとき、そういうものは隙間から入ってくる。
勧めてくる人だっている(自分の周囲は医療系の友人が多かったのでなかったけれど)。
例えばそういうことで代替医療に走ったりしなくて済む。
精神腫瘍科は保険も効くし、がん相談支援センターは無料!マギーズ東京も無料!
国立系のがん専門病院の相談センターもマギーズも、予約しないでふらっと行っても大丈夫!

だから「ひとりで乗り越えなくてはいけない」なんて思わないで欲しい。
自分も適応障害になったけど、患者や家族が適応障害になったり鬱になったりすることはとても多いし、悩んで当たり前なのだ。