"The Young Victoria" を見ました@ル・シネマ。
作品は、ヴィクトリア女王の若い時期を映画化したもの。
エミリー・ブラントがヴィクトリアを演じていると聞き、公開時期が決まる前から期待に胸躍らせていました。
が。終わってびっくりするほど、内容がなかった。

手元に残ったチケット半券をあらためて眺めていて、「 ・・・あ。」 と納得しました。
邦題は 『ヴィクトリア女王-世紀の愛』 でした。
世紀の愛、という文字を見落としていた。
そうか、ラブストーリーだったのか。
"The Young Victoria" のタイトルから漠然と "半生を綴った伝記映画" を想像していましたが、そもそもそこが私の誤解でした。

もちろん、カテゴライズとしては 半生を綴った伝記作品に分類されると思うのですが、恋愛にのみスポットを当てているので、恋愛映画に興味のない私にはあまりにも物足りない作品でした。
若きヴィクトリアが政治的に困難な状況をどう御するのか、即位したばかりの彼女が女王として何をどう判断するのか、そういう点に興味のある人は私同様に退屈すると思う。
最後の最後まで、人の英知というものに触れることができない映画なのです。
もちろん、ヴィクトリア自身の知性が発揮されるような場面もなく。
気の強い小娘の恋愛を描いているだけ。
まさかそっちが(しか)メインテーマ(がない)とは思わなかったので、「もうその話はいいから次行って。」といちいち心の中で呟いていたのですが、なんとそのまま まさかのエンディングへ。

エンドロールの直前に 「ヴィクトリア女王は偉業を成した云々・・・」 という説明が唐突に表示されるんだけど、そんな片鱗は本編中に全く出していない(触れていない)ため、いきなり最後のキャプション数行でケリを付けようとされている感が拭えず。
劇中でそうした側面に触れないのなら、このキャプションは要らないと思いました。出すなら本編で描いて欲しいし、描く気がないならテロップで帳尻合わせとかやめてー。

反面、映像としては見応えがありました( ´艸`)♪
衣装の素晴らしさ、画面の美しさ、ポール・ベタニーによるスーツの着こなし、何よりエミリー・ブラントの演技(冒頭のナレーションから素晴らしい)。それらが作品をあるレベルまで引っ張り上げているという感じ☆
髭のせいなのかアルバート役のルパートがオーランド風味でした。

Le Petit Cheritane n°17


開催中のジュエリー展まで回る時間はありませんでした。
次のお休みにでも出かけられたらいいな♪