今回で連載の最後です。

あと少しだけお付き合いお願いします。

 

↓過去記事がまだの方は過去記事からお願いします。

⑥自信を持つ(必ず解けると思って解く)

算数では「解けるはず」と思って問題に取り組むことが大事です。

精神論のようですが、この感覚があるかどうかでねばり強さが違ってきます。そしてこのねばり強さがないことには、

解けて「気持ちよさ」を感じるところにたどりつけないでしょう。

 

私は子どもの頃に好きだった詰め将棋で、

この「必ず解けるはず」という感覚を学んだ気がします。

置いてある駒や持駒の全てに過不足なく意味があり、

「解けるように問題が作られている」という感覚を持っていました。

(詰め将棋を知らない方には意味不明で失礼しました)

 

長男は詰め将棋にはあまりハマってくれませんでしたが、

4年生の頃に塾で問題を作って出し合うという時間が毎週算数の授業の中であり、この経験を通して「解けるように問題が作られている」感覚が分かったようです。

 

問題を作る経験をすると、「どの部分で難しくしようかな」ということを考えるもので、必然的に問題の要素を分解して考えるということをしますし、前提条件には余計なものは入れず、前提条件が過不足のないものになっているということも自然と実感します。それらから推理の手がかりが置かれているような感覚が得られるようです。しかし算数では読み落としをめったにしないのに、他科目ではたくさんするのはなぜなんでしょう…(笑) 

 

 

⑦算数を楽しむ仲間の存在

長男は塾で仲間と算数の入試問題を競って解く時間が一番楽しいと言います。入塾前の一番最初は、私が楽しそうに算数の問題を解いていたこともきっかけになったはずですが、入塾後は良き先生や塾友(算数好きの子ばかり)の影響を受けたことが間違いありません。

やはり何事でも、一緒に楽しめる仲間がいると違いますからね。

 

(塾友のおかげで楽しく学べているのは算数に限らずで、もし日能研中学があるならこのまま日能研中学で良き仲間たちと楽しく学んでいきたいと本人も言っていますが、中学受験をして中学に入ることはそれに近いことだとも私は思っています。)

 

↓関連過去記事

 

ちなみに、算数を「好きに」するではなく「得意に」するだけなら、解法暗記型のやり方もあるかも知れません。ただ、それで「好きに」はならないだろうし、「得意に」なるとしてもあるレベルまでで行き止まりになるだろうというのが私の経験に基づく感覚です。

 

長い目での学びを考えると、得意にすることよりも何よりも好きにすることの方が価値があるとの考えから、今回の連載も「得意になるには」ではなく「楽しめるようになるには」を書きました。

長男はうまいこと算数を好きになってくれたので、この好きを生かせるように、引き続きサポートしていきたいと思っています。