少し間があきましたが「日能研の良いとこ悪いとこ」補足シリーズの続きです。今日は志望校別特訓志望校別模試について書きます。
 
日能研では毎週日曜に行われる日特に加えて土曜や祝日に行われる研究講座もあり、他塾に対してかなり多種多様な学校の志望校別特訓が用意されていることは特筆できるメリットです。
 
「難関校日特」は他塾でも冠講座がある学校ばかりですが、例えば「上位校日特」では、海城、攻玉社、サレジオ学院、芝、逗子開成、本郷、桐朋、鷗友学園女子、吉祥女子、頌栄女子学院、洗足学園といった学校の冠講座があります。これらは他塾では冠講座がない学校ばかりではないでしょうか。
 

 

一方で、他塾からでも参加可能(といっても「入塾」手続きが必要…)な早稲アカNN(何がなんでも)志望校別コースは、私も終始気になる存在でした。Twitter(現X)でアンケートをしたり情報を募集したくらい(笑)しかし結局、我が家はオープン模試と保護者会だけお世話になりました。

 
日能研のブログ仲間でNNを併用していた方は少なくなかったです(それだけに、早稲アカの「合格実績」には日能研生も相応の寄与をしていると今なら分かります…)まあ家庭教師や個別指導とともに、NNが困ったときの選択肢として有力候補になるのは間違いないでしょう。
 

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早稲アカのNNは「親への」アピールが上手なので頼もしそうに見えてしまうとは思いますが、日特でも志望校対策として大事なことをきちんと子どもが身につけて帰ってきていることを過去問の演習をするなかで確認できましたし、日特と過去問で志望校対策は十分可能と「個人の感想」としては思いました。
 
というか、複数校の過去問を並行して日特に通って、見つかった穴もつぶして…とやっていたら、それだけでも消化不良になりそうなボリュームになります。やり切ることが不可能な分量の教材を与えられて、その中のどれかと似ている問題が出て「的中」と言われても…という視点も持っておいてよいのではないかと思います。
 
申込制で5月頃に動画視聴可能になる日能研の「難関校入試問題分析会」動画では、各校日特の先生が難関校の分析を解説してくれますが、これは早稲アカのNN(何がなんでも)とはまた違った熱さを感じるものでなかなか良かったです。分析もとても参考になりました。
 

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我が家は7月から11月までNN志望校別オープン模試は毎月受験しました。この試験結果がだんだん下がっていくようなら焦ってNNを受講していたかも知れませんが、この模試の成績が上がり調子だったことも、日特と過去問演習だけで大丈夫と判断したポイントでした。
 
日能研内では、11月に各校1回だけトライアルテストという名の冠模試が行われるのみで、これは自塾内で閉じられたテストです。設定がある学校であれば、他塾の志望校別模試は可能な範囲で受験した方が良いと思います。
 
特に9月からの志望校別SAPIXオープン母集団の質が高いので日能研生も本番だと思って力だめしをすることをおすすめします。なお、問題の質に関しては、志望校の傾向に「寄せている」とはいえ、SAPIX生に有利な出題になっている側面は少なからずあると感じました(理科や社会の知識が本番の入試以上に細かいとか…)。
 
これら他塾の志望校別模試を受けたり過去問をやったりというなかで、徐々に日能研で大丈夫という思いが強まっていきました。
 
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