2016年4月よりお世話になっていた大学院の学位記授与式があり、正式に修士課程を修了致しました。2年間ご指導くださった先生先輩方、そしてサポートをしてくれた友人、家族へ感謝申し上げます。

 

今日は五神総長の告辞の中で印象的であった部分を少しご紹介したいと思います。もし全文が読みたい方はこちらにリンクがありますのでご参照ください。

(ここから引用)

私たちは今激動の中にいます。環境破壊やエネルギー問題、大規模テロ、世界金融不安といった地球規模の課題はいっそう顕在化しています。その中で、イギリスのEU離脱や、アメリカの政策の劇的な変化など、世界の政治、経済の不安定性が増していることを、皆さんも感じておられるでしょう。一方で、人工知能(AI)技術やビッグデータ活用などの新技術の急速な発展は、こうした変化を加速する要因になっています。この激しい変化の中で私達はこれからどう生きていくべきでしょうか。それが今、まさに問われているのです。

 

(略)

学問による人類社会への貢献とは、その時点の社会を良くするための活動だけを意味するものではありません。過去から未来へと流れる永い時間スケールの中で、時を超越した真理の深淵を探究することにこそ学問の真の魅力があり、果たすべき役割があるのです。

 

(略)

 

今、私達は目まぐるしく変化する時代に生きています。このような時代だからこそ、目新しい技術や流行の概念のみを追い求めるのではなく、長い時間スケールで物事を捉え、その意義と価値を社会にきちんと伝えることが大切です。

 

(引用ここまで)

 

大学を卒業して12年ぶりに学校へ通ったわけですが、この2年間で学問をする意義について改めて考えたさせられました。現代は物も情報も溢れる時代です。『膨大な情報とそれを整理した知識、活用する知恵の結びつきが価値を生みだす』との言葉があり、深く納得しました。『学位を得たということは「知のプロフェッショナル」としての責任を負ったということでもある。』まだまだわからないことも多くありますが、今の自分ができることから「より良い未来社会づくり」に貢献できることを実行していきたいと思います。