身体を表面から見ると左右対称に見えます。しかし身体の中を覗くと対称にはなっていません。心臓がやや左側にあるのはみなさんご存知でしょう。そのため、肺は左右対称ではなく、左側の方がやや小さい作りになっています。

 

 

肺のすぐ下では右側には肝臓、左側には胃があります。内臓にはそれぞれの機能がありますが、その機能によって形や大きさが異なります。胃は食べた食物を胃酸などで化学的に分解し、蠕動運動により粥状になった食物を腸へと送ります。食後であれば胃は食物で満たされ膨らんでいますが、胃に食べ物が入っていない時には握りこぶし程度の大きさにしぼんでいます。

 

右側にある肝臓は血液のクリーニングをしてくれたり、胆汁を作ったり、栄養素を蓄えてくれたりする臓器です。レバ刺しを食べたことがある人は(今は禁止になってしまいましたが、、)レバーの質感をイメージすることができるかもしれません。弾力があって、中が詰まっている感じ。重さも成人では1~1.5kgほどあるそうです。心臓の重さが250~300gほどなので、かなり重みがあるのがわかります。

 

 

このように肺の下にある臓器を左右で比べると、重さや密度が違うということがイメージできるでしょう。フランクリンメソッドでは、骨や関節などの形だけでなく、重さのイメジェリーを使うことがあります。先日行ったWSでは、内臓同士の関節だけではなく、このような重さのイメジェリーを使ったワークも含めて行いました。内臓が動くこと、そして緊張が解けていくことでだんたんとトロんとしたリラックスした雰囲気となりました。忙しい現代社会ではこのような時間を取ってあげることで身体が回復する助けとなるでしょう。

 

 

ワークショップにご参加くださった皆さま、そしてスタジオナチュラルフローの朱実さん、ありがとうございました!