上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト  
feat.アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス
"VOICE"日本ツアー2011

の仙台公演が11月24日にありまして、聴いてきました。
先日、東京国際フォーラムでファイナルを迎えましたね。

上原ひろみのライブを生で観たくて、今回タイミングが
合ってやっと念願が叶いました!

8列目の中央やや左寄りという私的にはベストな席で
上原ひろみの鍵盤さばきを間近で観ることができて
感動しました。

とにかく、タッチが強いし、日々の練習に裏打ちされた
正確でアグレッシブなパッセージ(筋肉がすごい!)と、
反対にすごく繊細な音色も多彩に持っている人なんだなぁと
思いました。
ピアノの音ってここまで可能性があるんだ!と驚かされました。

そして、定番スタイルの譜面台の上には真っ赤なNORD LEAD。
ピアノとシンセを自由に操り、見ていても楽しいパフォーマンス
で最高のステージでした。

上原さんは、被災地でもある仙台でのライブで
「一音、一音、魂を込めて弾きます」
とおっしゃったとおり、音に思いが伝わってきました。

気仙沼の復興中の楽器店で、津波の被害にあって修復中の
ピアノも見て、弾いてきたそうです。
このライブの収益の一部は被災支援に寄付されるとの
ことでした。

ライブはすごく盛り上がり、アンコールでは途中、
ドラムのサイモン(元TOTOのドラマーです)の7分以上の
ドラムソロに圧倒されました。

最後に、上原さんのメッセージの他に、ドラムのサイモンと
べースのアンソニーが、メモを読みながら日本語で被災地へ
のメッセージを語ってくれました。
一生懸命日本のことを思ってくれている思いが
伝わってきて胸が熱くなりました。
涙をぬぐっているお客さんもいました。

会場が一つになったようで熱い、そして心があったかくなる
ライブでした。

昨日、津波の被害にあった名取方面に出かけてきましたが

「ここって津波きてないよね。。」と言いかけてよく見ると
折れ曲がったフェンス、誰も住んでいない住宅、
そしてその住宅地のところどころに打ち上げられた
船が。。。

「あのコンビニは屋根まで水がかぶったそうだよ」

というミニストップは今はちゃんと営業していました。

今さらながら、こうして普通の生活をしている場所にも
津波の爪痕は普通に残っているのを目にすると、
本当に大変なことが起こってしまったんだなぁと
感じずにはいられません。

一年を振り返るこのごろになると、またあの時の
大変な日々が思い出されます。
だからこそ、このタイミングでライブに行けて本当によかったなぁ
と思います。

時々、上原ひろみのライブ映像を見て、元気と
モチベーションに刺激をもらっています^^