おはようございます!

 

marbleです。

 

生徒さんによって30分の時間経過の感覚が違う

と感じることありませんか?

 

「さくさく課題が進んで十分に指導できた!」

 

と感じる生徒さんと

 

「思っているところまで掘り下げられなくて

 時間が足りなかった」

 

という生徒さんと。

 

前者は、なんなら時間に余裕がある終わり方ができて、

後者は、「え、もう30分なの!?」っていう終わり方。

 

これはピアノが弾ける弾けないのレベルの話では

ありません。

 

私はこの後者について悩んでいました。

「よし今日は時間通りに終わるぞ」と思っていても

オーバーしちゃう子のメンツはいつも同じという不思議。

 

考察してみますと、

 

「おしゃべり」と「作業」の割合。

 

レッスンがさくさく進める(曲がとかではなく)生徒さんが

一切おしゃべりしないというわけではありません。

 

例えば、レッスンにくるとまず出席のシールを貼り、

そのあと、ドリルするとします。

 

ここで、さくさく行ける子は

 

「おしゃべりしながらも手は常に動いている」

 

ということ。だから学校での出来事を話しつつも、

手は視線と手はドリルに向かっています。

 

逆に、あっという間の30分の生徒さんは

 

「先生に伝えたいことを全部しゃべってから行動する」

 

ということに気づきました(笑

こちらから、「今日何か楽しいことあった?」なんて話を

振ろうものなら、顔を輝かせて話し始めちゃう。

もちろん、作業中断(汗

 

その日にあったできごとなど、たくさんお話ししたいのは

とってもよくわかるけど、レッスンが一向に始まらないのは

よろしくないし、かといってレッスンのときは私語厳禁、

っていうのもつまんないですよね。

 

ピアノレッスンって一対一のレッスンですから、コミュニケーション

をとりながら、今日の生徒のコンディションとか練習してきた

感じとかも推し量りたいものです。

 

結局、今この時間で何をしなくてはいけないか、

という優先順位の認識を生徒さんに持ってもらうことが

必要なのではないかと思うのです。


これは当たり前のことなのですが、やっぱり長いことみていると、

単におしゃべりが好きの場合や、または、

ピアノがうまく弾けないことの裏返しで、

逆に饒舌になってる、または、おうちや学校でなにか問題があって

本人も自覚がないところでメンタルが不安定

なため、承認欲求などの表れだったりするときもあります。

 

ピアノ教室でいえば、優先順位は

 

「自分が弾いてピアノを先生に聴いてもらって

 アドバイスをもらうこと」

です。

 

本来は力がある子なのに、しゃべってばかりで時間が足らなく

なって肝心のレッスン時間が削られるのはすごく

もったいない。そもそも自覚が薄い。

 

と思った私は、ある時

 

「ピアノのレッスンって30分なのね。30分後にアラーム

 を鳴るようにセットしてみてさ、30分ってどのくらい

 長いのか体験してみようか。

 もちろん、おしゃべりしてもいいけど、アラームが

 鳴ったらレッスンの途中でもおわりだよ」

 

と言ってみました。

生徒は、じゃあアラームの音はチャイムがいいというので(笑

iPhoneのアラーム設定で、チャイムっぽいサウンドを選択。

 

そうしましたら、笑っちゃうほど、一気にその生徒さんの中で

「ピアノ」が最優先順位に!

 

その生徒さんはちょっとしゃべりすぎなので(汗)

あえてその日は極力こちらから話は振らないように

集中してもらいました。

 

そうすると、その日の私からのアドバイスをまじめに

聴いて、その通りに弾こうと一生懸命でした。

そして、ここまでかな、というところでちょうど

チャイムが鳴り、

 

「え?ちょうど?すごい!やったー」

 

と喜んでいました。

集中してレッスンできたことも良かったことですが、

それよりも、翌週まで、その日のレッスンの記憶がしっかり

残っていたようで、帰ってからの練習にも効果がありました。

 

「記憶の連続性」とでもいうのでしょうか。

 

記憶の連続性がないと、ピアノのレッスンが終われば、

そこでリセットされてしまい、翌週、

 

(それ先週も言ったのに)ということがしばしば

あります。

 

ピアノのレッスンって先生からうけたアドバイスを

覚えて帰って、それをうちで思い出しながら練習

しないと次の週につながっていきませんよね。

 

その連続性がうまく回るとピアノはあっという間に

上達すると思うんです。

 

その日以来、30分後にアラームシステムを続けて

いるうちに、レッスンのペースが私もつかめてきて

生徒さんたちも、30分で十分なレッスンを受けて

帰ってもらっている実感もあります。

おしゃべりしていても、しっかりやるべき作業をしながら

になりました(笑

 

そして、

 

レッスンー自宅練習ーレッスン

 

の連続性も完全にできてきました。そのおかげか

意識がとてもおとなになり、ぐんぐん伸びました。

 

もちろん、ここにたどり着くまでいろんなことを

試行錯誤して、胃を痛めたこともあります。

ピアノの優先順位が下がってくると、

もうそれピアノと関係ないじゃん、

という問題まで持ち込んで大騒ぎして、

怒ったこともあります。制御不能( ´△`)

 

どんなにここはピアノ教室だよ、と言っても、

お話はあとでね、と言うほど

何かを訴えたくて、途中で口を挟んできて、

爪痕を残されていました(笑

親御さんにもご協力をいただきつつ、たどりついた

とてもシンプルな方法ですが、思ってた以上に

効果があり、ようやくそこで30分で終わらない

生徒たちの問題はクリアされたのです。

 

私たちは、時間で動いている仕事ですから

お子さん相手のタイムマネジメントは苦労しますよね。

 

「先生と会いたい!先生にこの話聞いてもらいたい!」

 

という気持ちを受け止めつつ、しっかりピアノも

身につけて帰ってもらう、というレッスンを

バランスよくこなすのはほんとうに難しい。

 

 

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