おはようございます。

 

marbleです。

 

 

今日は、生徒さんとの連絡ツールのいろいろについて

私なりに考えてみたいと思います。

 

ぱっと思いつくのは、電話、メール、LINEでしょうか。

 

それぞれの特徴と良し悪しについてまず書いてみます。

 

 

電話

 

20年前は間違いなく100%電話しか連絡手段がありませんでした。

 

ご入会も、お休みの連絡も、退会されるときも電話でした。

 

電話連絡が当たり前だったので、面倒という概念はなく

唯一ちょっと大変と思ったのは、私が急に休むことになったときに

生徒さん全員に連絡がとれるのに時間がかかったことです。

 

これもしょうがないことでした。

 

そして、「電話をかける」という行為は、誰でも気構えるものだと

思うので、礼儀というのが必ずありましたので、この時代に

入会時、退会時にトラブルが起こることはまったくありませんでした。

 

 

メール

 

インターネットが一般的に普及し、さらに携帯電話でもdocomoが

iモードっていう携帯電話用のネット環境が普及したおかげで

携帯でメールのやり取りが簡単になりました。

 

ピアノ教室においては、お仕事をされているお母さんなどは

メールでの連絡がとても便利なのではないでしょうか。

こちらも急にみなさんに連絡しなければいけなくなったときに

メールできるのは助かりますね。

 

気をつけていることは一応個人情報を守るということで

一斉送信はせず、同じ文面でも一通ずつ送っていることです。

 

電話:メールで2:8くらいの比重です。

 

 

LINE

 

近年爆発的に普及したLINE。

既読がついて、リアルタイムでやりとりできることが魅力です。

ピアノ教室でもLINE@などを取り入れている先生も多いようです。

グループを作って一斉送信もできますし、便利ですよね。

コミュニケーションも取りやすいところも魅力ですし、入会時の

入り口のツールとしても使えます。

 

しかし、LINEは個々でやり取りしているように見えますが

SNSの一つです。コミュニティの繋がりだから携帯の連絡先から

電話番号を拾われて勝手に友達追加されちゃうんです。

(設定でできなくできますが)

 

個人で使っている人は、ちゃんと使い分けられないと

私のようにメッセージを別の人に送信してしまうという(笑)

いわゆる誤爆も注意したいところ。

 

そして既読がつくので、開いたら早くお返事しなきゃという焦りは

メールより強いです。

 

 

声と文字の伝わり方の違い

 

私は、自分の教室での連絡ツールは電話とメールのみです。

 

LINEはプライベートでしか使いません。

 

例外としては、

 

生徒本人、よほど仲の良いお母さん、退会した生徒、またはそのお母さん

 

だけ。

 

メールもそうなんですが、まず「文字のやりとり」っていうのは

思っているより難しいんです。

 

私のサイトにいただくメール、これまでサポート業務をしてきたメール

のやりとりの経験から、こちらの意図を文字だけで伝えるのは本当に

難しい。逆も同じ。「いったい何を言いたいメールなのかな?」という

こともけっこうあります。

 

文章って解釈する人によっていかようにも取れるんですよね。

 

その点で誤解が生じてしまわないように気をつけなければならないので、

私は、主語、目的語、一切省略せずに誰が読んでもわかるように

書き、メールのやりとりのお返事には時間をかけて書きます。

 

電話だと話し方のニュアンスで何を言わんとしているか伝わるけど、

そのままテキスト化すると冷たい印象になったりするわけです。

そういうときは、会話するよりもさらに気をつかった文章を加筆して

送信するんです。

 

声と文章はまるで違うと意識していることが私が一番気をつけていることです。

ご相談ごとなどは、じっくり推敲して長文になったとしても作り込んで

送ります。

だから仕事の私にとってLINEは向いていないんです。

 

プライベートの私のLINEはひどいもんですけど(笑

 

 

コミュニケーション過多の危惧

 

危惧ってほどじゃないんですが(笑)

 

LINEは気軽で、リアルタイムなので一言ずつぱぱっと返せるのが

楽しいですし、会話も盛り上がります。

 

これを仕事で使ったら、コミュニケーションが取りやすくて

ピアノ教室や先生に親しみを感じてもらいやすいのはとっても

大きなメリットだとは思います。

 

LINEとメールとの最大の違いは

 

「自分のペースで返信できるかどうか」

 

この点につきます。この点で私はメールだけを使っています。

 

LINEでも自分のペースで返信すれば問題ないですけど、LINEは既読が

つく、リアルタイムで返信できるという仕様上、人の心理として

早くお返事しなきゃっていう焦りが生じます。

LINEがきてるなと見てしまった以上、気になるわけです。

 

ご相談や、悩み事などはメールの方がじっくり書けると思うんです。

 

LINEは長文は向きません。

 

ピアノの先生の仕事は、まず良いレッスンをすること、そのために

教材研究とか、指導の勉強とか、教材を作ることにできれば多くの

時間を費やしたい。

 

じゃあ生徒さんとのコミュニケーションは仕事じゃないのか?

 

ってなりますが、もちろん大事な仕事です。重要です。

 

だけど、

 

「いい関係が築けるコミュニケーション」

 

を図ることが大切だと思うんです。

 

LINE(LINE@も)を公開している以上、ばしばしメッセージを

送ってこられる方もいるだろうなという予測も必要です。

不特定多数に公開しているならなおさらです。

そんな方はめったにいない、と思われるでしょうが、誰がそれを

言い切れるでしょう?

 

こんなことがありました。

 

携帯メールだけだった時代。

 

早朝からメールを連投してこられるお母さんがいました。

 

お子さんのレッスンのことならまだしも、まったく関係のない話。

ご自分の個人的な話や、最近話題のニュースについてを早朝から提起して

こられたり(汗

個人的に仲良くさせていただいているわけでもない生徒さんの

お母さんからの早朝メールで、何度か早朝から起こされたことがあります(汗

 

困るとも、やめてくださいとも言えず、一時期ストレスだったことが

ありました。

 

これがLINEだったら、と思うと…。

 

 

便利な時代になったことで、ほどよい距離感でいい関係を築くための線引きが、

どんどん曖昧になってきているので、公開するならそういうリスクも

考えて採用することが必要かなと思います。

 

 

あと、これは私の先生の話なのですが、大人の生徒さんでメールで

指導を仰がれるというのです。

 

「その点については、レッスンの時に、楽器があるところで

きちんとおこたえしますね」

 

ってやんわり返信しても、ニュアンスを変えて教えてもらおうとメールが

返ってくるそうで、

 

「こういうの、どこまでこたえたらいいんですかね?」

 

と先生に逆に相談されたりしたことがあります(笑)

 

レッスンの線引きもしかり。こういう方も確かにいらっしゃいます。

 

たった一人の困った行為が、こちらの仕事の質を落とすことがある。

これを私は肝に命じて、使うツールは吟味します。

 

電話は不便、メールもすぐ返ってこないから不便、と思うことも

あるんですが、これってただ単に新しい技術の開発によって

便利な時代になり、人は便利なものに依存しているだけです。

 

便利なものが出てきたから従来のものが不便と感じるだけ。

 

そして便利になったことで失われたものもあり(礼儀とか人との関わり方とか)、

便利になったことで発生するリスクを考えるのを忘れている部分もあります。

 

便利なものに対して、人々は実は追いついていないことがあるということです。

 

 

 

自分が責任を持ってカバーできるツールを使う

 

これからピアノ教室を始めようと思っている方も多いと思いますが、

入会や体験レッスンのお問い合わせの入り口として、

メールやLINEを考えている方もいるかもしれません。

 

まずは、自分が責任を持ってカバーできるものに絞って

ツールを取り入れましょう。

 

よくわかんないけど便利だから使ってる、っていうのが一番危険で

無責任なことですから。最初から無理はしないほうがいいです。

 

 

そんな私は新しいもの好き(笑

 

と、新しいものに懐疑的な記事みたいになってしまいましたが、

そんな私はかなりのあたらし物好きです。

身近な同業者の中では、おそらく一番くらいに携帯を持ちましたし、

iPhoneも同様。

 

LINEにいたっては、たぶんですが日本でもかなり早い段階で携帯に

入れてたんじゃないかってくらい早い段階で入れてました。

 

LINEは2011年6月23日にリリースされましたが、私はその9日後の

7月2日に入れています。(←iTunesのアカウントを見て調べました・笑)

今はパソコンにも入れてます。

 

私は今もハンドルネームでLINEをやってるんですが、なんで本名じゃないの?

っていぶかしがられます(笑)(当時は、むしろ本名で登録してる人はほとんど

いなかったんです。携帯電話番号すら登録の必要がありませんでした)

 

ですから私は「昔はよかったなぁ」という懐古主義者ではないんですよ(笑

楽になった分、気をつけて使おうねというお話でした。