集団登校に車 血を

産経新聞 9月24日(火)12時36分配信

集団登校をしていた小学生の列に乗用車が突っ込んだ事故現場(手前はそのまま民家に突っ込んだ乗用車)=24日午前10時10分、京都府八幡市(恵守乾撮影)(写真:産経新聞)

 なぜ暴走事故が繰り返されるのか-。24日朝、京都府八幡市の府道で、歩道の小学生の列に同市内の少年(18)運転の乗用車が突っ込み、5人が重軽傷を負った。事故直後の現場は、小学生たちの泣き叫ぶ声が響き、騒然とした空気に包まれた。現場には、暴走し民家に突っ込んだスポーツカーが無残な姿で残され、駆けつけた付近の住民は、子供たちの容体を心配しながら、京都府警の捜査を見守った。

【フォト】歩道の柵なぎ倒し…乗用車が突っ込んだ事故現場

 近くで造園業を営む男性(66)は、異様な車の音を聞いて現場に駆けつけた。

 「ブレーキ音の後、『ゴン』というものすごい音がした。駆けつけると子供たちが足などから血を流して座り込んでいて、泣き声が響いていた」という。

 その後、頭から血を流し、フェンスの脇に倒れていた男児に声を掛け続けた。「『大丈夫か?』と呼びかけたが反応はなかった。みんな、毎朝見かける子供たちで、いつもあいさつもしてくれていたので心配だ」と表情を曇らせた。

 男性は、車を運転していた少年についても目撃。「一見、おとなしそうな少年で、事故直後に駆けつけた警察官の事情聴取にも、落ち着いた様子で答えていた。けがはない様子だった」と話した。

 現場は以前にも交通事故があり、近隣住民の間では、危険性が指摘されていたという。

 近くに住む無職、水嶋一晴さん(67)は、昨年4月の同府亀岡市での車両暴走事故を受けて、八幡市に、安全対策を求める手紙を送っていた。

 「毎朝たくさんの子供が通るのに、前にも事故があって、危ないと思っていた。しっかりとしたガードレールを付けてほしいと要望していたのに…」と、事故現場でひしゃげた歩道柵を悔しそうに見つめた。

 一方、重傷を負った男児(6)が救急搬送された宇治徳洲会病院によると、男児は意識不明だが手足は動かしているといい、「集中治療室で治療にあたりながら、経過を見守っている」としている。

 京都府では昨年4月、京都・祇園や亀岡市で暴走事故が相次ぎ、多くの死傷者が出たばかり。

 亀岡市の暴走事故で妹の松村幸姫(ゆきひ)さん=当時(26)=を亡くした兄の中江龍生(りゅうき)さん(29)は「朝、交通安全の啓発活動をしてきたばかり。今までの悲惨な事故の教訓が全く生かされていない。本当にショックだ」と話した。流し、泣き叫ぶ子供たち…繰り返された暴走事故

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こんな無謀な運転しかできない輩は車の運転絶対しちゃいけないと思います。