日頃「テレビはつまらない」と嘆く方は少なくないのではないだろうか。私は地上波はニュースと映画以外はほとんど見ない。CS放送を主に見ている。そん な私には映画を見るためのビデオデッキが必需品である。手持ちのビデオの機械が壊れたら次はDVD用レコーダー/再生録画プレーヤーを購入しようと思って いたが、その時は案外早くやって来た。この10年で4台ぐらいツブしているが、最近の物はすぐに録画用のヘッドがダメになる。部品交換に7千円だか1万円 だか、けっこうな金額がかかるので有料ゴミとして捨てるしかない。今回、DVDのハードを買うに当って、録画機能が付くと高いので、ビデオ録画再生 /DVD再生機にした。次世代DVDのハードは昨年秋には既に出揃っていたのだが、買わなかった。

  なぜならば、どうも色々と問題があるらしい。まずは規格が2つある点。その「ブルーレイディスク(以下BD)」と「HD-DVD」だが、両規格の消費者不 在の主導権争いが続いているというのだ。そして、ソフトを発売している会社は、ハードが普及してからソフトを投入したいという考えからソフト発売を延期し ているありさまだった。

 どちらが主流になるのか、最終的には市場に淘汰されてどちらかが消える可能性が高いというが、問題は、ソニーが 中心のBDと東芝が推進するHD-DVDには互換性がない点。現状では高画質やネットワーク機能が特長のBDがやや優勢とかで、それはソフトを供給する主 要映画会社の過半がこの方式を採用しているからだという。(8月29日付・日経新聞「次世代DVD 米で主導権争い」より抜粋)

 ソフト 各社は今年になってようやく映画ソフトを本格的に生産し始めたが、BD方式はソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントやディズニーなど5社(スパイダー マン3、パイレーツオブカリビアン/ワールドエンドなど)で、HD-DVDはユニバーサル・ピクチャーズなど3社(シュレック3、トランスフォーマーな ど)。両規格で出していたパラマウント・ピクチャーズは6月に今後はHD-DVDに一本化と発表。東芝がパラマウントに約170億円の資金提供を約束した と報じられている。(日経新聞上記記事より)

 かつてビデオ普及の過程でベータが淘汰されてVHSが主流となり、泣く泣くベータのテープを捨てて新しくVHS録画再生機を買ったという苦い体験を持つ私としては(当分次世代DVDの機械は買わないぞ!)と固く心に誓っている。