澄んだ空に落とした 灰色の絵の具と

 こらえたはずの滴 急いで拭ってた

届かないのに叫んでた 甘く淡く愛しい時

 きっと眩しすぎて

 つらかったんだね



だけど残るのは

楽しい記憶(おもいで)たち

 ねぇ どうしても

 祈ってしまうよ





  真っ白に冷えた 冬の街の匂い

  寝ずに話した夜

  きっとずっと 忘れたりなんかしないって

   待ちくたびれた公園も

   急ぎ足のあなたも

  愛した記憶を 悔やまないで

    もう歩き出せるよう・・・





もう何もいらないや

何が私を満たすの?

 後ろ向きに歩くけれど

 戻らない景色



だけど 残ったのは

優しい思い出たち

 そろそろ時間だね

 重い足をあげて





  青白い夜に切れた波の音も

  あずけたぬくもりの儚さも

  届かない空に放り投げて

  ”愛してる”とつぶやいた

   痛むはずの心は

   ただ温かいから





止まらなかった時間も

 終らない愛しさも

消えないから ねぇ 今 ここから

 

あなたが いない季節もぎゅっと

受け止めて行くため

愛して行くため

 抱き留めた記憶から

 もう 歩き出すよ