こんにちは。
Prayers Studioありかです。
今日は、どうしても書かずにいられない私信だと思って読んで下さい
まあ、色々な感想もあるとおもいますので。
本当は、行くかどうか随分迷ってて。。
というのも、周りの評判はなかなかいいものの(嫌いという人も、もちろんいる)
・上映時間が長い(4時間。しかも休憩2回。映画館の休憩って嫌じゃない?演劇だったら休憩時間平気なんだけど。なんでだろ?)
・男性が女性も演じる(え?どういう事)
・おじいさんの三人芝居
・政治やお金の話らしい
という、まったく興味をそそられない
予告も見たけど、「ん~~~~??」という感じだったのですが。。
まあ、いっとくか。
みたいなwww
ところがですよ!!!
いやあ!本当に行って良かった!
もしかして、今までに見たNTLの中で1番かもしれない!ってぐらい好きでした
世界的に有名な「リーマン一家」のリーマン・ショックが起こるまでのなんと3世代に話ある栄光と衰退の物語です。
それをたった3名の俳優が、全キャストを演じ分ける。
なんと、160年に渡るリーマン家の歴史を見せてくれます。
原作はもっと長いらしい。
ずーっと同じ衣装、同じメイクのまま、どんどん違う役になっていく俳優。
立ち方、声色だけでその人がどんな人生を歩みどんな考えを持っているキャラクターなのかが一目瞭然。
女性はかわいらしく、少年は生意気で、老人は物悲しく頑固で、どの役も生き生きしている。
衣装の扱いも素晴らしい。
シルクハット一つで、役を切り替えたり、坐る時のコートさばき、襟を立てるだけで、ドレスに見える。
音楽も素晴らしい。
シンプルなピアノの音がとても素敵で、たまに入る効果音が緊急性を上げる。
なぜか、涙が止まらない。
私は、基本的に歴史ものには興味がないし、ノンフィクションよりはフィクションの方が楽しめるし、経済は良く知らないし、あらすじだけ読んでも全く興味がもてませんでした
ところが!
いやあ、まあ、面白い、面白い。
現在は、もっともっと長いそうです。
それを、よくぞここまで短くして、しかも、この形の芝居にした!
いや、して下さった!
その事に、感激と感謝と、なんだろう、もういろいろと、ホントにありがとうございました~~~という気持ちです。
うちの演出家が
「詩なのよ!」と熱く語ってましたが、まさに!
詩。美しすぎた。
演出も、音楽も、俳優、セットもすべてが天才的。
何もかも好きでした。
たまに出てくるセリフがすごかった。
「こうやって人生の価値観が変わっていくのだ。
そして人間はこうやって滅亡していくのだ。」
そんな神の目にもなれた4時間。
切ないなあ。。。
本当に素晴らしい体験をさせて頂いた夜でした。
ああいう演技がしたいのよ!
ああいう芝居がしたいのよ!!
心から叫んだ夜でもありました