遅いインプレで申し訳ありません。

皆さんは見ておられましたでしょうか。


今クールの毎週木曜日にやっていた、松本清張原作のテレビドラマ です。


前半は見せ場が多いというか、インパクトの強い場面が多くて、夢中で見ていたのですが、後半に移るにしたがってだんだんと尻すぼみになってしまった感があります。


若村麻由美さんと米倉涼子さんの美貌、それと佐藤浩一さんの艶ある演技につられて最後まで見ましたが、話運びとしてはもう一つでした。


特に最終回は妙に殺伐としているし、なんの心の通い合いもない空しい終わり方でした。

一応、小滝にもしっぺ返しがあるような結末でしたが、民子が翻弄された出来事の数々に比べれば、チップの一つや二つ手に入れ損ねた事が一体何なのかと思わされます。


清張+米倉のドラマとしては、やはり「黒革の手帳」の方に軍配が上がることでしょう。




しかし、脚本はともかく、俳優陣の演技とカメラワークは素晴らしかったと思います。


最後の方で出てきた民子の故郷という設定の、伏木の風景、いわゆる雨晴海岸ですが、とても効果的に使われていたと思います。

私の祖母はあの立山連峰の麓に住んでいるので、あの山々の迫力はよく知っているのですが、間に富山湾をはさむとあのような凄まじい景色になるのだと初めて知りました。


しばらくぶりにまた日本海へ行ってみたくなりました。