昔、阪神淡路大震災が起きた時に、たくさんの建物が壊れたわけですが、

かつて谷崎潤一郎が設計・居住・『卍』を執筆していたという神戸の邸宅も全壊しました。


そして、その後しばらくして、某大学の助教授先生(当時)(谷崎潤一郎研究者『ここですやろ、谷崎はん』などの著作がある方)を中心に、この邸宅を復元しようという機運が高まりました。


「しかし、再建にかかるお金がない。

心ある人は、いくばくかでも援助してもらえないだろうか


と呼びかけている記事を新聞で見たのが10年前でした。





なんとなく心が動いた私は、その時、本当にすずめの涙ばかりの寄付をしました。





そうしたら送られてきたのがこれ。



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邸宅再建が実現した暁には、そこへ入場できる券です(^。^)



裏書に、


このチケットは「夢の空間」への入場券です。


文豪・谷崎潤一郎が愛した阪神間で、唯一自分で設計した家「「鎖瀾閣(さらんかく)」。

阪神大震災で全壊したこの不思議な美的空間を復元するための資金の一貫(ママ)として、ご協力いただきありがとうございました。

とあって、いっしょに再建の夢を見てワクワクしていたものでした。








あれから早や10年。

このことはすっかり忘れて暮らしていたのですが、



今日の朝刊を読んでいて目に飛び込んで来たのがこの記事


「卍」執筆の谷崎邸復元へ、募金活動実る


ついに再建されるそうで、感慨深いです(*^_^*)

(助教授先生は、教授になっておられました。)


あと、知らなかったのですが『痴人の愛』を執筆した通称「ナオミの家」も再建されるそうです。







完成したら是非、例の券を握り締めて出かけてみたいと思います。


あ、券に「同伴者一名」って書いてあるんですけど、興味ある方いらっしゃいます?(*^_^*)