●「コラーゲン」「ブルーベリー」安全性:危険情報 (140522)
・35歳女性 (日本) が、1年前からブルーベリーやコラーゲンなど、数種類のサプリメントを毎日摂取したところ (摂取量不明) 、3ヶ月前から全身に蕁麻疹様紅斑を生じて医療機関を受診、真皮の浮腫、好酸球浸潤が認められた。薬剤リンパ球刺激試験 (DLST) においてブルーベリーとコラーゲンサプリメントが陽性、摂取中止により軽快した (2013308481) 。
(2013308481) アレルギー 2013 62(3-4) 463

●「イチョウ」安全性:危険情報 (140522)
・イチョウ葉との関係が疑われる健康被害が報告されている。
10) イチョウ葉サプリメントを摂取していた (摂取量等の詳細不明) 43歳男性 (日本) が、発熱と下痢で8種類の薬剤を内服後、体幹に紅斑、丘疹を生じ10日後に医療機関を受診、摂取していたイチョウ葉サプリメントの中止により軽快した(2013308481) 。
(2013308481) アレルギー 2013 62(3-4) 463

●「チャ(茶)」有効性:脳・神経・感覚器 (140521)
・健康な男女46名 (試験群24名、平均26.79±4.48歳、中国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶粉末400 mg×3回/日を食事の30分後に5週間摂取させたところ、報酬に対する脳活動の反応時間 (monetary incentive delay task) の短縮およびうつ状態評価尺度 (モンゴメリー/アスベルグうつ病評価尺度、ハミルトンうつ病評価尺度) のスコアの改善が認められたという報告がある (PMID:23777561) 。
(PMID:23777561) Nutr J. 2013 Jun 18;12:84.

●「ダイズ」安全性:医薬品との相互作用 (140521)
<試験管内・動物>
・動物実験 (ラット) において、大豆抽出物 (150 mg/kgまたは500 mg/kg) を1日2回、5日間経口摂取させたところ、バルプロ酸の血中濃度 (Cmax、AUC) が低下し、t1/2が増加したという報告がある (PMID:24618639) 。
(PMID:24618639) Sci Rep. 2014 Mar 12;4:4362.

●「メラトニン」有効性:脳・神経・感覚器 (140519)
・白内障手術を受ける患者60名 (試験群30名、平均63.50±15.28歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン3mgを手術の60分前に摂取させたところ、術前、術中、術後の主観的な不安感 (VAS) が減少し、手術後の状態の評価が上昇したが、術中、術後の主観的な痛み (VPS) 、心拍数、血圧、眼圧に影響は認められなかったという報告がある (PMID:23552356) 。
(PMID:23552356)Indian J Ophthalmol. 2013 Jul;61(7):319-24.

●「乳酸菌」有効性:消化系・肝臓 (140519)
・過敏性腸症候群の患者131名 (試験群67名、平均31.63±10.05歳、デンマーク) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、混合プロバイオティクス (L. paracasei ssp paracasei F19、La5 、Bb12 含有) を1.3×10 (10) cfu×4個/日、6ヶ月間摂取させたところ、症状の評価やQOLに影響は認められなかったという報告がある (PMID:23957590) 。
(PMID:23957590) Scand J Gastroenterol. 2013 Oct;48(10):1127-35.

●「n-3系不飽和脂肪酸 」有効性:循環器・呼吸器 (140515)
<血管>
≪心血管疾患および死亡率等と関連がみられなかったという報告≫
[21] 2つのデータベースで検索できた無作為化比較試験9報について検討したメタ分析において、n-3系不飽和脂肪酸の摂取は、心臓突然死または心室性不整脈の発症リスクに影響は与えなかった (PMID:23714269) 。
(PMID:23714269) Heart Lung. 2013 Jul-Aug;42(4):251-6

●「カルシウム 」「ビタミンD 」安全性:危険情報 (140515)
・4年前に甲状腺切除手術を受け、甲状腺機能低下症、低カルシウム血症、消化管潰瘍および癲癇の既往がある42歳女性 (イギリス) が、αカルシドール (0.5 μg×2回/日) 、炭酸カルシウム (カルシウム600 mg 含有×3回/日) 、レボチロキシン、オメプラゾール、トピラマート、ドンペリドン、フェニトイン、アミトリプチリンを服用していたところ、嘔吐、上腹部痛を呈し、高カルシウム血症による急性膵炎と診断されたという報告がある (PMID:24417853) 。
(PMID:24417853)Ann R Coll Surg Engl. 2014 Jan;96(1):94E-95E.

●「ケイヒ (桂皮) 、シナモン 」有効性:糖尿病・内分泌 (140515)
<有効性が認められなかったという報告>
7)Ⅱ型糖尿病患者71名 (試験群35名、平均53.7±9.7歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、通常の治療とともにシナモンを500 mg×2/日、60日間摂取させたところ、空腹時血糖値、HbA1cの値に影響は認められなかった (PMID:24716174) 。
(PMID:24716174) J Tradit Complement Med. 2013 Jul;3(3):171-4.

●「チャ (茶) 」有効性:肥満 (140515)
・健康な成人男性31名 (イギリス) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物 (カテキン560 mg含有) ×2回/日を1日 (試験群11名、平均21±2歳) または7日 (試験群10名、平均22±5歳) 間摂取させたところ、7日間摂取群において運動中の血漿中グリセロール、遊離脂肪酸の増加が認められたが、その他の脂肪分解マーカー (脂質燃焼率、炭水化物燃焼率、呼吸ガス交換比、エネルギー消費量) に影響は認められず、1日摂取群ではいずれにも影響は認められなかったという報告がある (PMID:23247713) 。
(PMID:23247713) Med Sci Sports Exerc. 2013 May;45(5):883-91.

●「α-リポ酸」安全性:危険情報 (140514)
・14歳女性 (ドイツ) が、自殺目的でα-リポ酸を少なくとも6 g摂取したところ、発作、無尿、血小板減少症、凝血障害、心筋収縮能低下による多臓器不全のために24時間以内に死亡したとの報告がある (PMID:24810749) 。
(PMID:24810749) Klin Padiatr. 2014 May 8.

●「アスタキサンチン」有効性:その他 (140514)
・自転車競技選手31名 (試験群16名、平均24.5±1.0歳、オランダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、アスタキサンチン20 mg/日を4週間摂取させたところ、60分間自転車運動によるエネルギー消費量、血漿抗酸化能、脂質燃焼率、運動パフォーマンスに影響は認められなかったという報告がある (PMID:23274592) 。
(PMID:23274592) Med Sci Sports Exerc. 2013 Jun;45(6):1158-65.

●「ビタミンD」安全性:危険情報 (140513)
・健康な乳幼児3名 (19ヶ月齢、25ヶ月齢、1歳、トルコ) が、マルチビタミン (ビタミンD 200 IU/日含有) を、それぞれ1ヶ月間、2週間、10日間摂取したところ、食欲不振、腹痛、嘔吐などの症状を呈し、高カルシウム血症と診断されたという報告がある (PMID:23748070) 。
(PMID:23748070) J Clin Res Pediatr Endocrinol. 2013;5(2):136-9.

●「グルコマンナン」有効性:循環器・呼吸器 (140512)
・高コレステロール血症の小児36名 (平均10.7±2.1歳、イタリア) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、飽和脂肪酸とコレステロールが少ない食事指導を4週間行った後、グルコマンナン500 mgを含むカプセルを体重に合わせて2~3個×2回/日、8週間摂取させたところ、女児(20名)において血清中の総コレステロール、LDLコレステロール、非HDLコレステロールの低下、男児 (16名)においてHDLコレステロールの増加および非HDLコレステロールの低下が認められ、全体では総コレステロール、LDLコレステロール、非HDLコレステロールの低下が認められたが、HDLコレステロール、トリグリセリド、ApoA-I、ApoBの値に影響は認められなかったという報告がある (PMID:23759268) 。
(PMID:23759268) Nutrition. 2013 Jul-Aug;29(7-8):1060-5.

●「ビロードアオイ」「セイヨウオオバコ」安全性:危険情報 (140512)
・2歳女児 (イギリス) が尿路感染症のためにハーブティー (ブッコ、シバムギ、ビロードアオイ、セイヨウオオバコ含有) を摂取したところ (摂取量不明) 、翌日に排尿障害および多尿症を起こしたという報告がある (PMID:23239780) 。
(PMID:23239780) BMJ Case Rep. 2012 Dec 13;2012.

●「イチョウ」安全性:医薬品等との相互作用 (140512)
<試験管内・動物>
・動物実験 (ラット) において、イチョウ葉抽出物の投与は、フェニトイン、ジクロフェナク (CYP2C9基質) の血中濃度 (Cmax、AUC) を増加させたという報告がある (103) 。
(103) Pharmacognosy Journal. 2011 Jan; 18 (2):33-41.

 「ノニ」安全性:医薬品等との相互作用
<試験管内・動物>
・動物実験 (ラット) において、ノニジュースの投与は、フェニトイン、ジクロフェナク (CYP2C9基質) の血中濃度 (Cmax、AUC) 、半減期、平均滞留時間を減少させたという報告がある (102) 。
(102) Pharmacognosy Journal. 2011 Jan; 18 (2):33-41.

●「EPA」有効性:糖尿病・内分泌 (140509)
・過体重のII型糖尿病患者67名 (試験群32名、平均45.03±4.88歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、EPA 2 g/日を3ヶ月間摂取させたところ、空腹時血糖、HbA1c、HOMA-IRの低下が認められたという報告がある (PMID:23900468) 。
(PMID:23900468) Singapore Med J. 2013 Jul;54(7):387-90.

●「チャ (茶)」「カテキン」安全性:医薬品等との相互作用 (140509)
<試験管内・動物>
・動物実験 (ラット) において、緑茶抽出物やEGCGの摂取はナドロール (β遮断薬) の血中濃度 (Cmax、AUC) を低下させたという報告がある (PMID:23920278) 。
(PMID:23920278) Phytomedicine. 2013 Nov 15;20(14):1247-50.

●「ブラックコホシュ」「セイヨウオトギリソウ」安全性:危険情報 (140508)
・腺筋症と子宮筋腫があるが症状の安定していた55歳女性 (韓国) がブラックコホシュとセイヨウオトギリソウ含有ハーブ製品を17ヶ月間摂取したところ (摂取量不明) 、類内膜腺がんを発症したという報告がある (PMID:24456461) 。
(PMID:24456461) J Obstet Gynaecol. 2014 Feb;34(2):213-4.

●「カルシウム」「ビタミンD」有効性:その他 (140508)
・閉経後の女性36,282名 (50~79歳、試験群18,176名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム1,000 mg/日とビタミンD3を400 IU (10 μg) /日、2年間摂取させたところ、抑うつ症状や抗うつ剤使用率 (PMID:22573431) 、関節の痛みや腫れの発症リスクおよび症状の重さ (PMID:23954097) に影響は認められず、平均7年間摂取させたところ、尿路結石の発症リスクを増加させ (PMID:21525191) 、心筋梗塞、脳卒中の発症リスクや心血管疾患死亡率 (PMID:17309935) 、収縮期血圧、拡張期血圧 (PMID:18824662) 、糖尿病 (PMID:18235052) 、直腸結腸がん (PMID:16481636) 、侵襲性乳がん (PMID:19001601) 、皮膚がん (メラノーマおよびノンメラノーマ) (PMID:21709199) 、全浸潤がん (PMID:21774589) 、良性増殖性乳房疾患 (PMID:18853250) 、大腿骨骨頭骨折(PMID:16481635) の発生リスク、全死亡率 (PMID:19221190) に影響は認められなかった。同試験において、カルシウムサプリメントを個人的に摂取していた人を除いた16,718名を対象に再解析したところ、全がん、乳がん、侵襲性乳がんの発症リスクの低下が認められたが (PMID:21880848) 、心筋梗塞の発症リスクの増加が認められ、この研究を含めた8報の無作為化比較試験を対象としたメタ分析においても、カルシウムの摂取はビタミンDとの併用の有無に関わらず、心筋梗塞の発症リスクを増加させた (PMID:21505219) 。さらに、同試験と同時に設定した前向き観察研究の対象者 (閉経後の女性93,676名) における摂取量別リスクを併せて再解析を行ったところ、カルシウムまたはビタミンDサプリメントを個人的に摂取していなかった人における5年以上の追跡でのみ、カルシウムおよびビタミンDの摂取量が多いと腰部の骨折リスク低下が認められたが、全骨折、死亡、心血管疾患 (心筋梗塞、冠状動脈疾患、全心疾患、脳卒中、全心血管疾患) 、がん (直腸結腸がん、乳がん、全浸潤がん) のリスクに、カルシウムおよびビタミンD摂取量の影響は認められなかった(PMID:23208074) 。カルシウムおよびビタミンD3の摂取試験終了後4.9年経過した時点では、脊椎骨折、非浸潤性乳がんリスクの低下が認められたが、大腿骨骨折、全骨折、大腸がん、全がん、心血管疾患、総死亡リスクに影響は認められず、食事からのビタミンD摂取量が600 IU/日以上の人においては浸潤性乳がんリスク増加が認められたという報告がある (PMID:24131320) 。
(PMID:24131320) J Womens Health (Larchmt). 2013 Nov;22(11):915-29.
※マーカー部追加

●「イチョウ」安全性:危険情報 (140507)
・イチョウの果実や種子との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。
11) 66歳女性 (日本) が手袋をして銀杏拾いをした5日後に、前腕、首、顔に皮疹、水疱を呈した。パッチテストにより銀杏およびイチョウ葉の抽出物が陽性であったため、銀杏とイチョウ葉による接触性皮膚炎と診断された (PMID:23965545) 。
(PMID:23965545) Eur J Dermatol. 2013 Jul-Aug;23(4):548-9.

●「ダイダイ」安全性:医薬品等との相互作用 (140502)
<試験管内・動物>
・動物実験 (ラット) において、ダイダイ抽出物の14日間摂取はアミオダロン (抗不整脈薬) の最大血中濃度 (Cmax) を増加させたが単回摂取では影響がなかったという報告がある (PMID:23883819) 。
(PMID:23883819) Food Chem Toxicol. 2013 Oct;60:153-9.

●「アマチャヅル」安全性:医薬品等との相互作用 (140501)
<試験管内・動物>
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、アマチャヅルに含まれるgypenosidesはCYP2D6活性を強く阻害し、CYP2C8、CYP3A4、CYP2C9活性を軽微に阻害したという報告がある (PMID:23583485) 。
(PMID:23583485) Food Chem Toxicol. 2013 Jul;57:262-5.

●「ビタミンK」安全性:医薬品等との相互作用 (140501)
<ヒト>
・僧房弁狭窄症のためワルファリンとジゴキシンを服用していた55歳女性 (日本) が、食欲増進を目的として、クマザサ抽出物を含有する健康食品と海藻を含有する健康食品を4 g/日ずつ、15日間摂取したところ、右下肢の冷感および疼痛が生じて医療機関を受診、トロンボテスト値の上昇と右下腿末梢動脈の塞栓症が認められた。それぞれの健康食品には約15.7μg/g、約4.4μg/gのビタミンKが含まれており、ビタミンKとワルファリンとの相互作用により発症した大腿動脈塞栓症と診断されたとの報告がある (102) 。
(102) 心臓 2001 33(6) 525-8.

●「ニンニク、セイヨウニンニク、ガーリック、オオニンニク、ダイサン」(140501)
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