キャリアカウンセリングをしていると、学歴などを非常に気にされている方に出会うことが

あります。けれど、学歴の高い人、学生時代の成績が良かった人、IQが高い人が、

成功するかというと、必ずしもそうなるわけではありません。


私は、そういう方に出会ったとき、EQのお話をすることがあります。

人生を成功に導く要因のうち、IQが関係するのは、

多く見積もって20%止まりと言われているからです。


IQとは、違う知性がEQです。

IQ以上に人生に対する影響力を持つEQについて、

心理学や脳科学などの分野では研究が続けられてきましたラブラブ



EQは5つに分類できます


1.自分自身の情動を知る

自分が何をどう感じているのか把握できなければ、

感情の波に押し流されてしまいます。一方、

自分をみつめなおすことができ、自分の気持ちがわかっているひとは、

迷わず生きることができます。

情動の自己認識は、強い嫌悪感をコントロールする上で特に効果があります。

自分自身の感情を認識する能力は、EQで最も大切なものです。


2.感情を制御する

感情を適切な状態に制御しておく能力です。

この能力が高い人は、例えば、怒りを感じたときに、相手の事情を推し量って、

怒りを和らげることができます。


怒りをコントロールする方法はふたつあります。

ひとつは、怒りの発端となった理由をもう一度、問い直す方法。

これは、タイミングが重要で、怒りが表出する前に、

気分を鎮めることができれば、怒りを回避することもできます。

もうひとつの方法は、誰かと言い争いになったとき、しばらくその相手から

距離を置くことです。怒りが静まるのを待つ間、怒りから意識をそらせるような

楽しいことをしてみましょう。楽しいことをしながら、怒るのは、

不可能だからです。


3.自分を動機付ける

目標達成に向かって自分の気持ちを奮い立たせる能力は、

何かを習得したり想像する上で欠かすことができないものです。

例えば、オリンピック選手に選ばれる人は、挫折があっても、

自分を叱咤激励して毎日の厳しいトレーニングを続ける能力が

あった人たちです。ある意味、根気強さが高い人。

高い目標に向かって、訓練を続けたり、問題を解決するというような

知的な能力を情動が阻害してしまうか、助長するかによって、

才能をどこまで伸ばし、成功できるかが決まります。


また、この能力を持っている人は、自己効力感が

高いことも特徴のひとつです。


4.他人の感情を認識する

他の人がどう感じているかを察し、共感する能力は

人生のあらゆる場面で必要となるでしょう。


人の感情は、言葉よりも、言葉以外のしぐさで表現されることが多いですが、

他の人の気持ちを感じ取ることができる人は、声の調子、身振り、表情など、

言語以外の伝達手段を読み取る能力が高いはずです。


共感力の高さは、親のしつけとも関係があることがわかっています。


5.人間関係をうまく処理する

対人能力が高い人は、他人の感情にうまく働きかけることができたり、

うまく波長を合わせることができるので、

良好な人間関係を保つことができます。

この能力が足りないと、対人関係で失敗を繰り返すことになってしまいます。

以上、EQについての簡単な説明なのですが、参考にしていただけたら幸いです。
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