今日は、香りのお話しですハート

世界中には、多くの香水メーカーがあります。
中でも、高級な香水工房は、どこにあると思いますか?
グラースでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、
意外にもその香水メーカーは、
乳香の木が生育しているエリア、オマーン にあるのです。

マスカット空港から西へ約 5 Km の場所に
王室所有のAmouage(アムアージュ) の本社があります。

1983年、石油王・Sayyid Hamad bin Hamoud al bu Saidは、
古くからアラブに伝わる香水技術を復興させるという夢を見ます。
その夢を実現するためにフランスから、
エルメスのカレーシュや、ロシャスのマダムロシャスなどを
手がけた調香師・Guy Robertを呼び寄せたのだそう。

・・ココロのビタミン・・


工房は、可憐な花の香りに包まれていて
特に、優雅なローズの香りが漂っています。

ボトルの装飾も美しいものがあります。アムアージュゴールド(女性用)は
フランス製のクリスタルガラスに
オマーン伝統の銀細工の上に24金のメッキがかけられたものです。
形はイスラム教のモスク型の優美なボトルです。

男性用はオマーンの刀であるハンジャル型。日本では手に入らないものですが、
ヨーロッパには、ごくわずかに輸出している貴重な香水なのです。


アムアージュの製品は、主に、乳香 (フランキンセンス) を原料として作られています。
それに、 ハートアラビアの伝統の香水作りの復元をコンセプトに作られた香水は、
約120種類の香料で構成されている魅惑的な香りですニコニコ


ちなみに、乳香は、イエス誕生の贈り物として献げられたとされ、
はるか古代より黄金に値するくらい価値のあるものとして
取り引きされてきた貴重な樹脂です。

心を和ませ呼吸を落ち着かせるフランキンセンスは、
古来より、瞑想時に祭壇や寺院で焚かれたり、
エジプトではミイラの防腐剤としても使われていました。

ひらめき電球
オマーンの国土のほとんどは砂漠ですが、
中でも、乳香の故郷ドファール地方だけは、
緑がある場所。海岸線はリゾート地としても有名。

ちなみに、砂漠に近い乾いた土地ほど質の良い乳香が採れ、
1年中採集できますが、最も採集できるのが、3月~5月です。