・・ココロのビタミン・・

単一の花の香りが主流だった1920年代に、
高価な花々を惜しげもなく入れ込んでブーケを構築し、
そこに、合成香料(アルデヒドなど)を加える。それは、ある意味、
革新的なことだったのだと思います。

香水の新時代は、このようにして切り開かれていくのですが、
それを成し遂げようとしたが、ココ・シャネルでした。
(香水は、調香師、ロシア人のエルネスト・ボーによって作り出されました。)
完成したエッセンスは、当時としてはシンプルな直線ラインのボトルに満たし、
自らのラッキーナンバー「5」をつけて、世に送り出したのですブーケ1
発表の日も5月5日で「5」にこだわっていました。 



このように生まれたシャネルのNo5のエッセンスとして
選ばれている花々は、アフリカ大陸東南部に浮かぶ島々からの
イランイランに、南仏グラース産の ローズ ドゥ メと、ジャスミン。
グラースで手摘みされる花々は、
以前よりも生産量が少なくなり、希少ですが、シャネル社では、
生産農家と契約を交わし、グラース産のエッセンスを確保しています。

名香が生まれる、その背景には、様々な人の物語があり、
どこか、命を感じます。そして、息づくその香りたちも、物語を作り出すのです。

シャネルの5番は、マリリンモンローが夜眠るときにまとう香りとして愛用していた
ようですが、ココ・シャネルは、仕事モードのとき、ある意味、戦うときに
この香りを身にまとっていたのだとか。

シャネルには、「レ ゼクスクルジフ」というフレグランスコレクションがあり、
そのうちの4つの香りは、ココ・シャネルと、エルネスト・ボーの作品です。
(あとの8つの香りは、現在のシャネル社の調香師ジャック ポルジュの作品)

例えば、「No18」は、パリ、ヴァンドーム広場18番地のアドレスなのですが、
ここは、有名な宝石店が多いエリア。
この香水には、アンブレッドシード(ハイビスカス科の植物の種)のエッセンスが
ふんだんに配合されていますから、まさに、香りのジュエリーのようです。

アイリスの香りがメインになっているラグジュアリーな香りは、「28 ラ パウザ」
大胆さと繊細さ、その両方が感じられる香りの構成です。

ちなみに、レ ゼクスクルジフのエッセンスを体験できる特別プログラムが、
11月10日~16日まで、高島屋の横浜店、大阪店、京都店で実施されるようです。
(要予約なので、直接各店舗にお問い合わせしてみてください)

香りは、ときには、媚薬として、またあるときには、元気づけるエッセンスとして。
リラクゼーションのお供や、装いの仕上げに・・等、いろんなシーンで、
TPOに合わせて楽しめるものです。「今」の気分に合う、
香り選び&香りのある暮らしを楽しんで頂けたらよいな、と思いますドキドキ


25ans フレグランスの記事女の子
黄色い花リンク↓ 
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