【キャスト】

 

 

 

保科 勲 : 阿久津陽一郎
リナ・ニングラット : 秋 夢子

 

島村中将 : 菊池 正
原田大尉 : 鈴木 周
塚本少尉 : 前田貞一郎

 

ニングラット博士 : 脇坂真人
ルアット・ニングラット : 渡久山 慶

 

ニルワン : 赤間清人
キキ : 池松日佳瑠

 

オットー・ウィンクラー : 吉賀陶馬ワイス
原田春子 : 佐和由梨
岡野教授 : 維田修二

 

【男性アンサンブル】


坂本 剛  ハンドコ アクアリオ  田井 啓
浜名正義  小野功司  塚田拓也  中村 伝
文永 傑  西尾健治  玉井晴章  安東 翼
佐久間 仁  大森瑞樹  朱 涛


 

【女性アンサンブル】


あべゆき  岸本美香  志賀ひかる  牧野友紀
滝沢由佳  荒木美保  井藤湊香  柴田厚子
光井さや  渡辺智佳  熊本梨沙  松本昌子
本井亜弥  蒼井 蘭  芦澤瑞貴

 

(敬称略)





 
 

 

 

 

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どこから感想を書けばよいのか迷うほど。

あまりに重い主題のため、軽い感想は先にささっと控えめに。_(._.)_

 

阿久津さんがかあぁっこよかった!

 

夢子リナともお似合い。指切りが可愛いなあ。昭和三部作の中で最もおとなしいラブシーンです( ´艸`)

 

佐久間さんが日本語めっちゃ上手になってたなーでも日本人の役じゃないけどネ

 

安東さんはジョン万の千秋楽から休む間もなくこっちに出演、容赦なくハードな日々っすね

渡久山さんが予想以上(失礼<(_ _)>)にエエ声で、赤間さんが妙に似合うインドネシア人(笑)


インドネシア舞踏がまた見事なこと!四季の俳優さんは何でもやらされ、じゃなくて 出来るのだわ。

 

 

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ラストシーンは、リナの歌うブンガワン・ソロに送られて処刑台へ昇る保科、そしてライトが消えて、「ゴトン!」って効果音が聞こえて本当にビクッとしました、絞首刑が執行された音です。

 

ゾッとする瞬間のはずですけど、即、インドネシアの民衆が出てきて、独立運動のシルエット。

この絞首台とシルエットの場面はアルプ5月号にも載ってますが、劇場でラストシーンとして見るのと写真で見るのとでは全然違う。

写真よりもずっとずっと強烈な印象です。

 

 

インドネシアで処刑された多くの日本兵の、一体どれほどの方々が罪を犯したのか、この「南十字星」の保科のように、罪などなくともただ日本のためにすべてを背負って死んでいった日本人がどれほどいたのか、考えずにはいられません。

 

 

 

 

 

星空  http://www.shiki.jp/navi02/news/023300.html  (←クリックどうぞ。四季様ニュース)

 

 

 

 

実際に南方戦線へ行かれた方々を招待されてるとのこと。

 

 

去年行った沖縄旅行 を思い出しました。平和祈念公園の平和の礎には、沖縄以外の激戦地となった南方の島々の名も刻まれてました。 

 

 

星空 この戦争については、それこそ何千もの書籍が出て、あまりの情報の洪水に何が正しかったのか見失いがちになりますが、少しご紹介。

 

 

ジェフリー・アーチャー (Jeffrey Archer) の短編集 「十二の意外な結末」の中の作品、

 

「ブルフロッグ大佐(Colonel Bullfrog)」 

 

戦争中に捕虜収容所で暴力行為を働いた日本人将校は・・・ おそらく、一部に存在したとは思います、

 

それは会社で威張りまくる管理職がいるのと同じくらいには。ですが、罪となる行為などしなかった日本人将校も確かにいたはず。

 

この作品は、トンチャンの捕虜収容所で収容されていたイギリス人将校ムーア大佐と、収容する側から収容される立場になった日本人将校サカタの話。

 

(これは実話を元にした話とのこと)

 

日本の無条件降伏を境に捕虜の立場は逆転し、日本兵たちは戦犯となり、東京裁判で裁かれることに。

 

ムーア大佐はイギリス代表として裁判にかかわり、「一人残らず絞首刑だ」という偏見に満ちた将軍から、「無実の日本人」の命を助けようとする。

「物理的に犯せたはずがない犯罪のために」 有罪となった日本人の一部の刑を絞首刑から終身刑に変更させた。

適正な裁判の形さえとらずに全日本人将校の合同絞首刑を主張する将軍に対し、「あなたと違って、無実の人間の血で手を汚したまま一生を送るのは望まない」と、刑の変更を勝ち取る。

 

イギリスへ帰国後、ムーア大佐は司教に。

 

十数年後、教会での説教中に司祭の目に入ったのは日本人のサカタ。出獄し、エレクトロニクス社で働いてるといい、その後二人は友情を深めていった。

そして更に時が過ぎ、ムーア大佐が死去し、その葬式の席にはあちこちに日本人の老紳士の姿。

 

世界最大のエレクトロニクス社の社長と会長がその中にいて、莫大な金額の小切手を大主教に渡す。

 

「こんな多額のお志を頂戴するからには、故人は何か信じられないような恩恵を施したんでしょうね?」

 

 

「個人は今から40年以上も前に

 

 

信義を全うする行為を

示されました。

及ばずながらそのお返しをしようとしているのです」

 

 

 

星空  もうひとつ、劇中にも出てきますが、「パール判事の日本無罪論」

 


nicestick曜子のブログ

 

「時が熱狂と偏見をやわらげたあかつきには」で始まる有名な言葉、いまだ熱狂も偏見もまだ深く残ってる人々も多いですが・・・。

 

東京裁判でただひとり、「日本人全員無罪」を主張したパール判事は「正しき法を適用したに過ぎない」とおっしゃってます。

 

その通り、東京裁判は「裁判」というなのリンチに等しい。適用される法もロクに整理されず、ただの報復裁判。東京裁判は、その非合法性においては今では疑うところはないでしょう。

 

「いっそ明白なる暴力のほうがましである。(略)そこに存在したものは戦勝国の強権ばかりであった」(by 哲学者ヤスパース)とまで言われてる。

 

 

更にもうひとつ、GHQの日本の戦後教育で、何が歪められたかを書いた 「眞相箱の呪縛を解く」

 

 

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昭和三部作の次の上演は、「異国の丘」です。