窓の外へ何時も来ている雀が、窓を開けたら部屋の中に入ってきた。
机の上に置いてある、ベランダに蒔くためのパン切れを啄んでいる。
驚かせないよう、机に近づいてみた。
私が近づいてきたのに気づいたようだが、
私のことを気にもかけず、一心不乱に啄んでいる。
悪戯心でパンの端を引っ張ってみると、少し怯んだ様子を見せたが、
またパンを啄みに近づいてきた。
満足したのか、しばらくするとまた窓から空へ飛んでいった。
野生の雀は人には馴れないはずなのに・・・。
不思議な雀だ。
ひょっとしたら、誰かに飼われていたのかも・・、等と思ってみた。
今日も、相変わらずの一日が始まる。。
主治医に何を言われるやら。
柄にもなく、あの雀のように空を飛べたら等と思ってしまった。