ビートルズ解散後ソロで最も売れたアルバムは? | リアルパワーストーン by 風水師・西山貴琉

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 先月、ちょうど1ヶ月ぐらい前ですが、

世界で最も売れたジョン・レノンのソロ

アルバムは意外にも…というお話をしま

した。


今回は、ビートルズ4人のソロアルバム

で最も売れたのは何か?…というお話

です。


「そんなのは当然、知ってる」


と自信をもって言える方でしたら、も

う読む必要はないでしょう。でも結構

好きな方でも、100%の自信がある方

って意外と多くないのでは?…という

気がします。


この流れで言えば、ジョン・レノンの

アルバムではない?…その通りです。


「ならば、やっぱりポール・マッカー

トニーか」…いえいえ、違いますね。


意外にも、ポールはウイングス時代も

含めて爆発的に売れたアルバムがない

んです。



それじゃ、リンゴ・スター?…のわけ

がありません(失礼…)。


残る一人は…ジョージ・ハリスンしか

いませんが…。そう、正解です!


ビートルズのリードギタリストだった

彼は俗に言う「静かなビートル」で、

極論すれば「天才二人の影で虐げられ

てきた存在」でした。


事実、200曲以上あるビートルズの歌

のうち、ジョージ・ハリスン作は僅か

22曲。レノン=マッカートニー作や、

カバー曲を含めても、ジョージがメイ

ンで歌っている曲は各アルバムで平均

して2曲程度。


彼の歌が1曲しか入ってないアルバム

だって、『サージェント・ペパーズ』

『フォーセール』『ア・ハード・デイ

ズ・ナイト』等、すぐ思い浮かびます

…だからなのか、ジョージ・ハリスン

の『サージェント・ペパーズ…』評は

低く、ポールのつまらない曲が多い、

といった発言を後々しています。


1968年発売の2枚組『ザ・ビートル

ズ』(通称ホワイト・アルバム)で、

初めてジョージの作品が4曲収録され

た後、1969年には「サムシング」が

全米1位の大ヒットとなり、いよいよ

ジョージの才能が爆発寸前となっても

なお、ビートルズは最後のアルバムに

ジョージの作品を2曲しか収録せず、

1970年の前半に正式解散してしまい

ます。


その年の暮れ、ジョージはそれまでに

書き溜めていた曲を一気に解放すべく、

実質的なソロデビュー作としては異例

中の異例といえる、狂ったような量の

3枚組・超大作『オール・シングス・

マスト・パス』を発売し、大爆発しま

した。


シングルカット曲として大ヒットした

「マイ・スウィート・ロード」と共に、

このアルバムも全米・全英で1位とな

ります。


もちろん、ビートルズ4人のソロでシン

グル曲・アルバム両方が全米・全英で1

位になったのは、ジョージが最初です。


そして、最終的にも『オール・シングス

・マスト・パス』は全米だけで700万枚

という、ビートルズ4人のソロ作品の中で

最も世界的に売れたアルバムとなりまし

た。↓

アルバムタイトル曲の「オール・シン

グス・マスト・パス」(直訳すれば、

「すべてのことは過ぎ去らなくてはな

らない」という意味)は、ビートルズ

時代からセッションで取り上げられて

いた曲ですが、結局『アビーロード』

にも『レット・イット・ビー』にも収

録されず、お蔵入りになっていたこと

から、ビートルズ解散がなくてもソロ

で発表される予定でした。


そのことはジョン・レノンにも相談し

て賛同を得られていましたが、意地悪

な評論家からは「ビートルズが録音し

なかった生意気な曲…」という評価も

受けたようです。


しかし、1995年発売のビートルズの

未発表テイク集『アンソロジー3』に

ジョージ単独セッションが収録され、

晴れてビートルズの音楽の一つとして

認められた感もあります。


実際、ポール・マッカートニーはこの

曲をジョージの追悼コンサートで取り

上げ、歌っています。


上記は、おそらくソロの完成バージョ

ンに、ポールとジョンのコーラスが入

った練習テイクを加えてミックスした

ものではないかと思われます。


今では、この曲をジョージの最高傑作

と呼ぶ人もいますが、少なくとも彼の

最も人気の高いアルバムであることは

間違いありません。


前述の「マイ・スウィート・ロード」

と両A面でカップリングされた人気曲

「イズント・イット・ア・ピティー」、

さらに全米でトップ10ヒットとなった

「美しき人生」と、同アルバムから3曲

がジョージの「代表曲TOP10」動画に

ランキングされています(この動画は、

下記のリンク記事からご覧いただけま

す…↓)。

しかし、このアルバムの凄さは、それ

だけでは語り尽くせません。実はそう

した有名曲以外に素晴らしいものが多

く、とても一度には紹介しきれません

…。


オープニング曲からして、ボブ・ディ

ランとの共作です。彼の作品で、後に

オリビア・ニュートン=ジョンの歌で

ヒットした「IF NOT FOR YOU」や、

エリック・クラプトンのギターが派手

に入った「ART OF DYING」…等々、

まさに「宝の山」のようなアルバムで

す。


それにしても、3枚組は常軌を逸して

おり、実は自分も2枚目までは普通に

よく聴くのですが、「アップル・ジャ

ム」と題された3枚目のセッションは、

いつも聴き飛ばしていたので、「そう

言えばこんな曲もあったなあ」といっ

た珍しくジョージらしくない短い曲が

入っているのも再発見できます…↓

タイトルの「It's Johnny's birthday」

とは、もちろんジョン・レノンの誕生

日を祝ったジョークみたいな曲ですが、

これはご愛嬌…。



プラスセクションが効果的に使われて

いるのも、このアルバムの特徴です。

なかでも「Awaiting on You All」は

特にお気に入りで、ジョージの全盛期

のライブ映像でご覧ください。↓


古い映像ですが、途中でフリーズする

のは演出でしょうか?…まあ、笑って

見過ごしましょう。



最後に、もし一曲だけ、この宝の山の

アルバムで一番好きな曲を選べと言わ

れたら、自分はコレです。↓


「Ballad of Sir Frankie Crisp (Let It

 Roll)」は、子供の頃に感じた70年代

の刹那的な懐かしい香りがそこはかと

なく漂ってくる名曲です。特にピアノ

の入りの感じが最高です!

サブタイトルの「レット・イット・ロ

ール」は、ジョージが亡くなった後に

発売された彼のベスト盤のタイトルに

もなりました。そして、このシングル

発売されていない隠れた名曲は当然、

同ベスト盤に収録されており、涙チョ

チョ切れました…。


さすが、皆わかってらっしゃる!!


ちなみに、これ以降のジョージの音楽

で、このアルバムの次に売れた代表作

は何か?…については、また折を見て

ご紹介したいと思います。



なお、もう3日前ですが、2月25日は

ジョージ・ハリスンが生きていたら、

81歳になる誕生日でした。