時はバブル!シャボン

高校を卒業して 都内にある会社の

受付嬢として働いていた私。


この時代は

歓迎会や送別会など

ディスコを貸し切りで開催したり

上司に銀座の高級クラブやオカマバーに連れて行ってもらったり

帰りはタクシーチケットで自宅まで帰ったり

企業が経費で色々と落としてくれてた時代。
今思うとすごいよね、、


花の金曜日は 花金と呼ばれ花金

会社の制服から

ワンレン、ボディコン、ピンヒールに着替え

真夜中過ぎまで 遊びまくりヒール

普通のビジネスマンやOLまでもが

お金を湯水のように使っていた。
バブルを謳歌していたよぉ~出費


毎日、職場には様々な人が来社する。

ほとんどが 取引先のビジネスマン。

彼等から 海外旅行のお土産といえば、

シャネルやディオールの口紅や香水などを

当り前のように貰っていた。口紅香水
今じゃ考えられない・・・。


ある日・・・

30才ぐらいの女性が 小さな女の子の手を引いて

来社して来た。

顔は泣き腫らしたような目をして

受付にいた私に

『営業部のK部長 お願いします。S藤の家内です、、。』

営業のS藤さんの奥方だと知る。。

このS藤さんは その日出張で地方へ行っているハズ・・。

アポがない場合は 通さないのだが、

会社の人間の家族だと言うのでK部長に伝えた。

直ぐに 飛んで来たK部長。。

応接室に 籠って行った。

1時間程して 出てきた奥方の顔は ホッとした表情だったように思う。




週明けた月曜日。

噂が社内にこだましていた。

S藤さんは出張に、私達 受付の教育係である
F先輩と一緒に行っていた。

いわゆる、不倫出張旅行である。

F先輩は有休を取り S藤と旅行へ、、

そんな事はあの時代でも良くある事だった。


社内結婚・恋愛はもちろんの事、
社内不倫も 今のような携帯電話やPCなどの連絡手段がなくても日常茶飯事。



それが 奥方にバレて 上からの圧力がかかり
F先輩だけ 退社して行った。



このS藤は 30才、お洒落で
女たらしの色々と噂の多い男だった。
(以前奥方も この会社に勤めていたらしい)


F先輩は29才で 後輩への厳しい教育に
私達は影で【お局】と呼んでいた
29才でお局ってどんな時代よ?!


この会社の女性は寿退社か妊娠退社が多く

それこそ三十路近くまで仕事をしている女性は
少なかったように思う。。



F先輩は厳しいケド 愉快な人で私は好きだった。


F先輩が退社してからも 社内の女性を
口説いたりヘラヘラしてるS藤(¬_¬)


S藤が『麗子チャンは俺が話しかけると怖い顔するよねー。俺の事、嫌いでしょ~?』


『はい!』
正直者の19才麗子は答える


その年の社内での親睦会、、、。


ゲームに勝ったら 負けた男性社員にケーキを投げる!という催し物があった。


勝っても女子社員は 投げる振りして、
可愛くスプーンで あ~ん と男性達に食べさせていた。
バブル女だもの~ 可愛げも必要。


私の番・・・

相手はS藤!

もちろん勝ったグー


ここぞという時に必ず 運は私の味方に付く!



ケーキを前にして・・・バースデーケーキ



F先輩の給湯室で声をころして泣いていた姿。。

幼い娘を連れて会社まで乗り込むしかなかった奥方の泣き腫らした姿。。


私の脳裏に焼き付いてる女達の涙。。爆弾ハッ



ケーキを鷲掴みにした私、、パー



うりゃ~!投げる


パシャー グニャ~~!たまご



見事に大命中❣️拍手
ψ(`∇´)ψおばけ


周りは一瞬・・・固まったようだが、、


すぐに、大爆笑!爆笑


ケーキまみれになっているS藤も
『ひでぇ~なぁ~~エヘヘへっ』
笑うしかないね!


投げるつもりは直前までなかったのに

勝手に私の手が、、、アセアセ



同僚から
『あの時の麗子チャン、
獲物を捕まえた顔してたよぉ~!』

実は動物占い 肉食系の黒豹ニヤリ


ドSドエス

若いってホント怖いもの知らずだからね~顔
うら若き19才の乙女だもん 仕方ない仕方ない。




数年後、私が妊娠退社した時に

可愛いポーチをプレゼントしてくれたS藤に


『奥さんと娘さんを大事にして下さいね!』

最後は笑って 握手をした覚えがある。グラサンハート




年下夫から

『その時から 麗子は麗子だったんだね!』

と言われた(笑)

『そうよ~貴方が生まれたばかりの時、私はバブルOLだったのよぉ~』
って、怖いわ(~_~;)



30年前の 若かりし頃の私の思い出・・・。

みんな元気かなぁ~~?