電子書籍用に書いていた原稿、web連載にまわします!毎週日曜に更新です!

次回は森長可、鬼武蔵です。
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森長可

森長可は織田家家臣、永禄元年(1558年)森可成の次男として生まれました。13歳の時に父と兄が戦死したため家督を継いで信長に仕えました。ちなみに長可の長は信長にモラッタやつです。

初陣の翌年、第三次長島一揆攻めでは1人で27人を討つなど優れた武勇をあげました。槍の名手として名高く「鬼武蔵」と呼ばれるようになったわけですが愛用の槍の名前が「人間無骨」、これは「人間なんて骨が無いようにズバズバ殺れちゃうぜ!」って意味で怖いったらありゃしない。

まぁ、合戦で敵を倒すのは仕事なわけですが、長可は少々残酷な節がありまして、例えば甲州征伐の高遠城攻めでは三の丸の屋根に登り、板を剥がしてそこから一斉射撃。屈強な城兵も上から撃たれてはひとたまりもありません。はやるあまりの軍規違反も度々あったようですが、弟の蘭丸共々信長のお気に入りであったため文で注意される程度にとどまりました。そんなこんなで私生活でも暴れん坊となりまして、関所の役人が「馬を降りて家名を名乗って下さい。」と言えば「急いでるんだ!信長さまの前ならともかくこんなことで俺に馬を降ろとかあり得ない。」と役人を殺害、さらに門を開けないと街を焼くと脅す始末。これを聞いた信長、激怒するかと思いきや笑って許すからも〜ね〜。