とうとう医療崩壊が進んできています。



<共同通信社より引用>


ICUの医師集団で退職 国立循環器病センター




 大阪府吹田市の国立循環器病センターで、集中治療室(ICU)の専属医師7人のうち5人が3月末に退職することが1日、分かった。

 センターによると、ICUは20床。心臓移植など心臓血管外科手術を受けた患者の術後管理などを担当している。4月以降は専属医師を補充せず、執刀した外科チームが術後管理も担当するなどして対応する。センターは退職の理由を明らかにしていない。

 佃龍(つくだ・りゅう)庶務課長は「診療機能の低下はなく、患者への影響はない」と話している。

 センターによると、所属長の医長を含む30-40代の男女5人が退職を表明。センター側は慰留を続けたが意志が固く受け入れたという。

 国立循環器病センターは1977年に設立。心臓移植など循環器病治療の先進病院で、ICUでは重篤な患者を年間1000人以上受け入れている。


<引用終わり>



センターは退職の理由を明らかにしていない、とありますが、別の記事では


「心身ともに疲れてしまった」という理由で、ベテラン医師2名がやめることに。


そして、その下で勉強していた先生3名も、勉強できなくなることを理由に


やめる決断をしたようです。



国循のような名門でも、とうとう医師の逃散が始まったか、と


かなりの衝撃を受けました。しかし、この報道を知ったのはネット上の


ニュースのみ。テレビ番組では全く取り上げられなかったようです。




マスゴミにしてみれば、医師の労働環境の劣悪さを取り上げるよりも


医療行為による不可避な患者の死を、お涙頂戴調で取り上げて


医師を悪者に仕立て上げ、勧善懲悪ストーリーを作り上げたほうが


視聴者の評判がいいのでしょう。


まぁ、マスゴミなんて視聴率をとるのが目的で、真実を伝える役割なんて


担っていませんから、仕方のないことでしょうけど。



それにしても、この佃龍庶務課長は何を考えているのでしょう。


ICUの医師5名が辞めたとしても、



「診療機能の低下はなく、患者への影響はない」




つまり、この辞めていく医師5名がいなくなっても、何の影響もない、


ってことですか?それなのに、センター側は慰留を続けた?



そりゃ、わかりますよ。患者へのリップサービスで「問題ない」って


言っているのは。



でも、現状を変えるためには、


「優秀なドクターを失ってしまい、診療機能への影響は避けられない。


患者へのご迷惑を考えれば、病院機能の縮小もやむをえない」


と、事実を伝えるべきでしょう。



ただでさえ激務な外科チームが術後管理も行う?


ICUを専門にする医師が激務のせいで辞めていくんですよ。


その業務を、そっくりそのまま外科チームに移行すれば、どうなるかぐらい


わかるでしょう。



結局、この庶務課長は目先のことしか考えていない。


とりあえず患者には良い顔をしておいて、顧客を減らさないことを第一に。


もし何かあれば、それは全て医師の責任、ってことですか。




国循と言えども、ICU医師が辞めていったように、外科医も逃散することは


十分考えられます。


その時に、この


佃龍 庶務課長


が何て言うか見ものですね。