座右の銘、というほど大げさなものではありませんが、


できるだけ心がけていることがあります。


それは



主張しない権利は奪われる



ということです。


誰かのブログで読んだ気がするのですが、


働き始めて、そういったことを強く感じるようになりました。



例えば、休日に休む、という当たり前の権利。


今のオーベンの主義に従っていては、休日出勤も当たり前に


なってしまいます。


もちろん、本当に自分に必要な分野であれば休日出勤も


厭わないかもしれません。


しかし、明らかにローテ終了後は使わないであろう分野を


休日出勤までして学ぶ必要があるのかどうか、非常に


疑問が残ります。




そんな私の座右の銘に相対する言葉が



義務を果たさずに権利ばかり主張するな



というものです。


この言葉を聞くと非常に萎えます。



まず間違いなく、



義務を果たしても、主張する権利は受け入れられない



からです。


もしも、認められるべき権利があるのだとしたら、


それは、「義務」云々とは関係なく認められるものでしょう。



主張された権利に対して、義務を持ち出すのは


論点のすり替えであり、逃げでしかないと思うのです。


もちろん、義務を果たして、初めて得られる権利というのも


あると思います。


しかし、世の中には最低限認められるべき権利というものが


あるはずで、休日に休む権利もその一つではないでしょうか。




別のオーベンは言いました。



研修医のうちから権利ばかり主張するな



と。




ばかり???


労働時間・待遇に関して、たった一つの要求をしただけで、まるで


わがまま言い放題かのような扱いです。


まるで理解できませんでした。



確かに、私の要求を取り下げることは簡単です。


我慢することだって簡単です。


けれど、私は



研修医のうちから、権利を主張しない癖をつけたくない



と思っています。



生意気な研修医と思われるでしょう。


最近の研修医は、なんて言われているでしょう。


しかし、これからの時代は、そうやって自分の身を守らなければ


誰も守ってくれません。



今までの先生方は、「お医者様」扱いされて、戦う相手は病魔だけ


だったのでしょう。だから、多少の無理はきいたのだと思います。


(もっとも、無理がきかなくなった中堅医師は開業に逃げているわけですが)



私たちが戦わないといけない相手は、病魔だけでなく


物言う患者


であり、


司法


なのですから、自分の戦力を冷静に分析して


上手に戦力配分しなければなりません。