そんなこんなで、昨日も当直と言う名の夜勤業務でありました。


以前も書いたのですが、どうも夏場は「虫」関連の患者が多いような気がします。


うちが田舎だから??


いや、きっと異常気象のせいでしょう。うん、そういうことにしておきましょう。


私の住んでいるところは僻地ではない


はず・・・・



そんなわけで、夜中3時に「虫」患者さんにたたき起こされました。


40代のオジサンが


「耳に虫が入ったー」


とのこと。


ため息をつきながら、救急外来に向かいます。



で、よくよく考えれば、わたくし

「耳鏡」なるものを

使ったことがありませんでした・・・・


学生実習の頃に、少し使った記憶はあるのですが、

よく覚えていません。



まぁ、何とかなるだろう、と思いながら


(ベテラン看護師さんの手ほどきを受けながら)


久しぶりの耳鏡を使ってみると



うおっ



虫がいます。仕組みはよくわかりませんが、どうやら

耳鏡というのは拡大されて見えるようです。

異様にリアルな虫が視界に飛び込んできました。



夜中3時の寝起きには少々刺激の強い映像でした。



虫を確認できたものの、これからどうすればいいんだ????



仕方なく、お上に相談です・・・



・・・・なるほど、虫を殺してから取り出せばいいのか。


そんなわけで、麻酔作用のある薬液を小さじ2杯分ほど

耳に注ぎいれまして、待つこと数分。



もう一度、耳鏡を使ってのぞいてみると・・・・


んー、動かないな。死んでいるようです。

耳鏡をのぞきながら、ピンセットを使って

虫を摘出・・・・


できない・・・・


どういうわけか、かなり奥に入り込んでいて、上手く

つかめません。虫の少し向こうには、もう鼓膜が見えています。


これは、研修医が手を出してはいけないのでは?


そんな野生の勘が働いた私は、早々に戦場から撤退。

お上コールにて、上級医に取って頂いたのでした・・・





夜中3時、虫ごときに打ち負かされた私が

枕をぬらして眠りについたのは言うまでもありません。