週末、レッジョ・エミリア教育の指導者養成講座を受けてきました。

レッジョ・エミリア教育とは、
【世界で最も優れた10の学校】に選ばれた実践のひとつ、
イタリアの小都市で、街ぐるみで行われている乳幼児教育です。
日本ではまだあまり広まっていないため、私が興味を持って検索した時(3ヶ月前くらい)も数団体しかヒットしませんでした。

子どもを生まれながらに高い能力を持つ存在とみなし、型にはめた教育をしてやろうとするのではなく、持っているものをどう表現させるか。
大人は邪魔をせずそれを助け見守る、という点はサドベリースクールなんかと共通する考え方だと思うし、私も多いに賛同する。
教育史の流れもそうなっていくのかな。

レッジョ・エミリアアプローチではアートが大きな役割を担っているので、それにちなんだワークをいくつか体験しました。

まず色を楽しむワーク。
これは、何かを描こうとするんじゃなくて、ただ色を感じたり、色のもつ力を自分で確かめるような感じ。


他にもワークはたくさん。

私は型にはまった教育を受け、自分を表現してこなかった人間なので、すごく難しかったし、2日間どっと疲れてしまった。

例えば、絵を描くにしても
写実的に描くとか上手に描くとかばかりしてきて、抽象的なものを表現したことはなかった。

お勉強優位の教育の中で、
絵や素材ではなく言葉で表現することの方が学問的で偉い、みたいに思って来たんだと思う。でもそれってすごく貧相!

もしかしたら言葉には限界があって、言葉に超えられない壁をアートはいとも簡単に乗り越えちゃうのかもしれない、とも思った。なんか国語教育についても考えちゃうな。



上の写真は「今の自分やこれからの姿」を表現するワーク。

…わかんなくていーです(笑)
でも参加者の方には、選んだ色や素材から発する雰囲気とかわかってもらえたよ。
知りたい方は個別にどうぞ。
こっぱずかしいんで、ここで解説はしません(笑)

いろいろ自分の教育観に近いものがあったし、参考になったことも多かった。
特に良いと思ったのは、街ぐるみで行われている点。

レミダデーというのがあって、(言ってみればお祭りかな?)
毎年テーマに沿って、子どもが街の一員になれる行事。
例えば子どもの作品を街中の店舗に飾ったり、宣伝ポスターを子どもたちが作ったり。
街中で編み物をする年もあれば、
街のいたるところで読み聞かせやストーリーテリングをする年もあって、
本当に子どもも大人も対等に参加していると思った。

上手く言えないけど、
日本はお祭りって言っても
子どもが参加はできても運営まではやらないと思う。読み聞かせだって図書館とか行って、専門の方がやってくれるけど、その辺にいるような大人がぱっとやらないし、仮に編み物がテーマのお祭りやったとしても、一部の編み物好きの大人が参加するくらいじゃないかな。
要は子どもが本当の意味で参加してるか?ってこと。

本家レッジョ・エミリアはなんというか、
行政ぐるみでやってるから街の全員が参加してるし、でもそこに強制感がなくみんな有意義に楽しんでる雰囲気がビデオを観ただけだけどわかった。

八王子でもできないかな。
古本祭りや音楽祭みたいなのもちょこちょこやってるみたいだから、その一つにしたいな!
子どものアートが街中を埋め尽くすようなお祭り。
実現は数年先だと思うけど、何か動かせたらな…と目論んでいます。

新しい目標ができた週末でした!
誰か協力者求む!