自身の身体の正常化は

治療家として欠かせないルーティーンの１つ

誰かを治す事は

治療家自らがその病気や後遺症を受け止め、自身の体内で治すという事と同義である。

まずは、その事にすら、気付いていない治療家は多いが、

これは、それを聞いたとて、

自身の身体で感じる事が出来ない以上、

やはり、気付く事が出来ない。

それほどに、本気で人を治すという事は、

まさに、人間であればあるほど、

治す事が出来なくなる。

人間が人を治すという事は、もはや、

厳しいことなのだ。

だが、人間が人を治す以外に、治す術はない。のも事実。

まだ、メスなどの道具を使って治す医師においては、そのリスクは少ないだろうが、

手で治す治療家においては、そのリスクは最大となる。

それでも、手で治す。手でなくとも、直接的な身体を持って、人に触れて治す。または、触れなくても、イメージで触れる以上、

そのリスクは最大となる。

そうなると、もはや、真の治療家は、人間ではなくなる必要がある。

その壁は、どこなのか。

僕自身、まだ、ゴールなどは見えない。が、

今日１つ。辿り着いた境地を感じた。ので報告する。

自身の身体の正常化について、

ヨガだとか、ピラティスだとか、その他様々な筋トレやストレッチ、マッサージ、数多の方法があるが

おそらく、その全ては、不必要になる時が来るかもしれない。

全てというと、少し大袈裟な言い方になるかもしれないが。

僕はおそらく、いわゆる「動き」「運動」というものが必要なくても、その運動を体験出来る境地を感じた。

つまり、それこそ、瞑想。というものなのかもしれない。

つまり、例え、止まっていようと、

その動きを脳内表象しさえすれば、

「その運動をした」という現象と、ほぼ同義。

そういう境地を感じた。

境地を感じただけのレベルであり、完成したものではないが、

というのは、恐ろしく集中力が高まっている瞬間に、それを行う事が出来たので、

常時、発揮出来るかは、まだ分からない。

分からないが、この発見は、自身の今後の展望が見えた明るさだけにとどまらず

自身のベストなパフォーマンスの状態を客観的に示す指標となる事が

僕にとって、大きな収穫になった。

もちろん、毎回言うように

「身体に何も問題がないという事が、既に感覚異常の状態」という

正常化理論からのリスクもあるが、

おそらく、その状態と、

本当にベストなパフォーマンス状態という区別が

いまだ付かないという難題に対しても

光が射してきた事に

僕自身、大きな収穫になりそうだ。

そして、その境地に到達するために、

いかなる、段階を踏まなければならないか。

また、どれほどの期間と費用がかかるのか。

伝承する際の方向性も導けるのは、弟子にとっては大きな収穫だろう。

パイオニアは最初に歩む危険に勇気を振り絞り進むが、

伝承される側は、師を信じる恐怖に打ち勝たねばならない。

その価値は同義であると思っているので、

その意味でも、良かった。

これからも妥協なく精進致します。

今日1日はゆっくり過ごさせていただきます。

明日からはまた、福岡の方のリハビリが始まります。

戦いはまだまだ終わりません。

むしろ、本当の戦いはこれからです。

よろしくお願いします。