あのね | おかしさてんこもりな娘

おかしさてんこもりな娘

2017年9月に帝王切開にて娘を出産。
11番と16番の染色体異常があり、
多指症、先天性股関節脱臼、その他てんこもりの可愛い娘です。
日々の不安や気持ちを書いていきます。
2018年5月16日、永眠しました。

へーちゃん、ママね

へーちゃんにとっても会いたいなーと

泣いてしまう日があるんだよ

赤ちゃんたちが可愛くて

子供たちが可愛くて

幸せそうなみんなが素敵で

それを見てるの好きなんだけど

ふと


どんどん過ぎていってしまう時間が怖くて

あの日から自分だけ止まったままみたいで

どうしたらいいのか分からなくて

立ちつくしてしまうんだよ

そんなときは

へーちゃんの洋服のはいった引き出しをあけて

においをかいでじっとしてる

そうしたらすこし落ち着くから


だから
お願いだから

においまで

消えていかないでくれないかな

もう少しだけ

まってくれないかな

ママね さびしいな

へーちゃんがそばにいてくれた時より

いまのほうがへーちゃんのこと

もっともっと可愛く見えてしまうのなんでかな

夏の浴衣は?

秋の紅葉のピクニックは?

お誕生日のお祝いは?

パパとママの声は?

たくさん計画していたこと

いっしょにしたかった夢

ほかの家族の「あたりまえ」と同じようにはできなくても、

私たちなりの未来を思っていたのに


ママは浴衣を着たよ

秋は紅葉が綺麗なところへ行くよ

お誕生日は赤ちゃん用のケーキを調べて可愛いのを作るよ

パパとたくさん楽しいお話をして笑うよ

これからも

がんばるよ ちゃんと

でもさ

がんばるけどさ

たまに すごくどうしようって困っちゃうんだよ

だってあとから

へーちゃんがどんなに大切だったのか

こんなに必要な存在だったのか

思い知って

あとからあとから 

悲しい

悔しい

寂しい

可愛い

会いたい

気持ちが爆発してくるんだよ

守れなくてほんとうにごめんね

たまにくずれてごめんね

また明日から笑うからね

大丈夫。