「室町砂場」(☆☆)

 江戸の蕎麦の三大屋号といえば、「更科」「藪」そしてこの「砂場」。
 実際「更科」と「藪」はよく耳にしたり目にしますが、この「砂場」もさすがに名店なのです。
 この店は三代屋号のうちの「砂場」の直系。

住所:中央区日本橋室町4-1-13
電話:03-3241-4038
定休:日祝・第3土曜
営業:11時半~21時(土~16時)

 現在の位置には明治2年に移ってきたとのことですが、新しくきれいに保っている大きな建物です。
 入り口を入ると坪庭には和風の飾り付けがなされ、大きな明るい蕎麦屋然としています。
 店の中はすし詰め感がありますが、ゆったりとした小上がりもあるので、あらゆる客層に対応できます。
 ちなみに大晦日昼時の来訪のため、店の前には38人の行列です。もちろん、中にも待ちがあり。回転は速いのですが、それでも30分待ちでした。

もりそば
 550円と別製ざるそば650円を注文。
 もりそば550円は地粉の芯の部分を挽いた更科粉を卵の黄身でつないだ蕎麦。丸いざるにもられています。
 このもりそばが美味い!!こりこりした細い蕎麦には咽喉越しのよさと味わいがあり、やや濃い目の冷たいつけ汁には甘さをほんのり感じる。やめられない美味さです。

別製ざるそば
 別製ざるそば650円は二番粉を水で打った黒っぽい蕎麦。もりに比べるとやや太く、むつっという食感があり、普通感じる蕎麦の風味が香ります。

天ざる
 あまりに美味しいのでつい天ざる1550円も頼んでしまいました。つけ汁は熱くなり、掻き揚げがどんとつけられていて三つ葉が添えられていました。濃い目のつけ汁にそばをつけると、少々やわ目になり、先ほどのインパクトはなくなりますね。