黄金を抱いて翔べは本当に翔べたのか!? | ロコモコの気まぐれAsian日記

黄金を抱いて翔べは本当に翔べたのか!?

今度は3日で出てきたよ!ちょっとブログを書くという習慣をすっかりなくしてしまったので

なんとか毎日とは言いませんがまたちょっとずつでも習慣づいていけばいいな~と。


さて、この3か月で映画観たのは30本以上なんですが、劇場で見たのは「黄金を抱いて翔べ」と

「アウトレイジビヨンド」くらいなんですが「黄金を抱いて翔べ」はちゃみ様が出てるから観たかったてわけではなく、小説をかなり前に読んでて、あの小説をあの豪華メンバーで井筒さんがどう撮るのか、

非常に気になっていたので観に行ってきました。


観に行く前にたまたまYAHOOのレビューがえらい荒れてるのを見て井筒さんやっちゃったのか!?

と思ってちょっと心配しながら観に行ったんですけど、そんなに言われてるほどのことではなかったかと。

観た人の中にはちょっとリアルすぎて怖かったという人の意見もあったんですが

あれでエグイか!?と思ったのは私が暴力映画を見すぎてて感覚がずれてたのかもしれないです^^;

なんせ「アウトレイジビヨンド」なんて自分で自分の小指噛みちぎりますからね(;^_^A


話が反れてしまいましたが観た人の中にはわかりにくかったという意見もあったんですが

簡潔に話してしまうと社会の底辺にいる男たちが自分の人生一発逆転をするために銀行強盗をする。

それだけの話だと思うんですけど、あの最後の終わり方、ぶっきーと西田敏行の関係性が

わかりにくかったのかな~なんて思うんですけど、確かに直接的な表現では表してないと思うけど

要所、要所にヒントはちりばめてあったと思うので2回見るとまた違う感想になるかもしれないですね。


役者陣の中では初井筒組はブッキー、浅野さん、溝端君、そしてチャンミン。

ブッキーに関してはやっぱりあのビジュアルが損をしてるところもあり、ここ最近は汚れ役を自ら選んで

来てると思うんですけど、最初やっぱりあの顔はこの映画の色にはまぶしすぎると思ったりもしましたが

徐々にブッキーいいかもと思わせるのがこの人のすごさなのかもしれない。


そういえば浅野さんの出演映画を映画館で観たのはいつぶりだろうってくらいお久しぶりに映画館で

浅野さんの演技を見たんですけど、最初はあの浅野忠信がこの役か!?って感じたんだけど

こういう役この人やりたかったんだろうな~と思うくらい本人が楽しんでるのが伝わってきたんですよね。

ご本人もこういう役をやりたかったと言ってたんですけど最近ハリウッドの大作などにも出て

今まで芸術性が強いものに出ていた人がいわゆる娯楽作に出た時、違和感を感じることもあるけど

違和感を感じることなく溶け込んでいたのが最近の経験が生かされてるのかも。

芸術映画も娯楽映画も出れるというふり幅の大きさがこれからどうなっていくのかすごく楽しみ。


ちゃみさんはね~あのパラ牧の悪夢(笑)が振り払えてよかったな~と。

単純にかっこよかった~!!あの表情が素敵!とは一応あの5人組のペンでしたが書きません(笑)

やっぱり演技に関しては荒いところもあったし、もうちょっとこうしてれば・・・と思うところも多々あったけど

母国語以外演技することの難しさを鑑みるとよくやったと思いますよ。

ブッキーと並んだ時のあの背の高さはやっぱり惚れ惚れする(笑)



西田さん、桐谷君はもう井筒組常連だし、井筒さんが望む表現をよくわかってるからこそ

やっぱり違和感なく見れたし、初参加組との井筒さんの壁を取っ払う大きな役割を

担っていたなと思います。


そして何と言っても我が街、大阪が描かれて、あ~あそこだ!と探す楽しみが地元民にはあります。

中でもちゃんとブッキーがなんばHACH前の港町リバープレイスで撮影してたのを見て、

ちゃみ、あそこでライブしたこと覚えてるかな~なんて思ったり。そういうときだけ5人ペンに戻る(笑)


面白いか面白くないかと言われれば面白かったんですが、見終わった時に

井筒さん、本当にこの映画撮りたかったんだろうか・・・と思ったのが一番感じたんですよね。

今までの井筒さんの映画にしたら規模も大きいし知名度の高い人も使ってそれなりのヒットを

要求されている中での製作でその中に抑圧された想いがあったんじゃないかと思ったり。

私、井筒さんの出てるラジオとか結構聴いてて、ブッキーや浅野さんの演技に関して言うことなしだったと

語ってたのを聴いて本心なの!?と思ったんですよね。

やっぱりどこかで遠慮してしまった部分もあったのでは!?

あの「パッチギ」では塩谷瞬を怒りまくり、いまだに井筒さんの顔を見ると緊張するという

トラウマを作るほど演技には厳しい人で有名な人なのに、本当にいうことかったの!?と

疑うのは私の性格が悪いんでしょうか^^;何かそんな遠慮が作品の中に漂っていた感じがします。


そして今って、観る人がやっぱりわかりやすいものを好む傾向で、今までなら製作者の意図を

観客が理解できてたのに、簡単には理解できない人が増えてきてる中、

製作者の中で表現方法の転換期に来てるのかも。あの北野武の「アウトレイジビヨンド」が

今までの作品よりもヒットしたのはわかりやすい展開と筋書きをセリフで表現したというところにもあると

思うんですけど、わかりやすい方向にばかり行くのが果たしていいのか、それはわからないけど

映画って自分の中で色々想像しながら自分だけの別のストーリーを作ったていいものであると思うので

表現の転換期にある今、観た人にとってこの「黄金を抱いて翔べ」でみんなが翔べたのかは

観た人、それぞれの胸の中にあると思います。