二十数年前、私の介護ボランティアをしてた友人がいる。彼は、福祉の仕事をする傍ら大学で「障害福祉論」の講義もしている。
その彼から、「学生にテーマを与えて、レポートを書いてもらおうと思っているが、何か良いテーマはないだろうか?」と連絡があったので、次の内容のメールを送った。

今年も、大学、福祉専門学校、看護学校などを回って話をさせてもらいました。
毎回、「学生の間に、ボランティア活動などを通しながら障害者と直接触れ合うことで、障害者が直面している色々な問題を知ることが必要であること」「そのことを知ることが予備知識となって、仕事に行き詰まった時に考えるきっかけになったり、行政と掛け合ったり、そして臨機応変に対応しながら、より良い方法を模索していく大きな力になる」というようなことを話してきました。

どんな仕事も責任はあります。福祉の仕事は、「障害者自立支援法」、「介護保険」の枠の中で対応すれば良いというわけではありません。いくら当事者に理解ある「福祉専門職」であっても、現行の制度では一人ひとりの要望に応えられる状況ではないこと、それどころか「社会保障費」がどんどん削られ、益々厳しくなってきているということを、少しでも感じて欲しいと思います。人は人として生まれてきた以上は、死ぬまで人と付き合っていかないと駄目です。大変だけど、面白い仕事だと思います。

テーマ
「常時、介護が必要になった時、あなたは、どのような生活を望みますか?」
 「障害者自立支援法」、「介護保険」は、役に立つか!?
~所得・住宅・介護・医療・就労・教育・趣味・恋愛・結婚・家族・友達~

後日、「このテーマで、いきます」と、メールが来た。嬉しかった!!!