うつ病を患ってしまった人の体験記を読んでた。
こんなにつらくて苦しい病気とは。

せつなくなった。


ちょうど読み終わりそうになったとき、ある人から電話。
久しぶりに聞く声でした。

「ずっと元気がなくて閉じこもってたんだけど、今なんとか、外に出る気になったから、飲みに行こう」と。


今回は、尋常じゃないと思って、あわてて、約束の場所に。
久しぶりに逢うその人は、疲れきっていて。

うつじゃないかと思って病院に行って、抗うつ剤をもらって飲んでみたら
副作用がひどくて、それがあまりにもつらくて、もう飲むのをやめてしまったと笑ってた。
「だから、まだ大丈夫なの」って。


ストレスを抱えている人たちは、穴の中に閉じこもる。
そんな人を見たら、いつも敢えてそっとしておくことにしてる。
穴の中にいる人間は、大抵どんなにドアを叩いても、出てこない。
そんなときに、無理やり相手を穴から出そうとする行為は
相手を煩わせて苦しめるだけ。
そんな人たちをただ黙って、ほっとくのは、私なりの配慮なのです。
シカトしてるわけじゃない。内心は心配してるのだけど。

だから、相手がこちらに向かってドアを開けたら、精一杯手を差し伸べてあげたい。
心が疲れて疲れてやりきれないと思う人は、近くにいる人間に思いっきり甘えてほしい。
だれにでも、心が風邪をひくことはあるんだと思う。こころもからだなんです、、ってね。