生きていくのは試練の連続。




少し遠くに行かないといけない。
ずっと気にかかっていたけど、どうしてもできなかった。

事実と向き合うのが怖かった。



もうこの世にはいない存在。

話したくても、もういない。

自分になにもできなかった。

あのとき、どうすれば良かったのか。

残される者はどうやって生きていくべきなのか。

永遠の謎、自責の気持ち、切なさと暗闇をさまようような孤独。
行くのが怖かった。
行けばますます苦しむのが分かっていた。

今も怖い。



どこかで私を呼ぶ声がする。
地の底からなのか、天の果てからなのか。



どうか天からの声であってほしい。
それを確かめに行く。
そして、私は自分自身に戻る。