処暑 〜半夏生〜 | 嵐好き・まるの ブログ

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まるです。

Over50の葉担櫻葉erです。
徒然におはなしを書き、投げ込んであります。
基本は読み手。
色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^

今日は処暑。


立秋もとうにすぎ、

すでに夏の暑さもおさまり、秋の涼しさを感じるころのはずだ。


処暑の処は、

おさめるという意味も持つ。


「ほんと、どこがおさまってんだよ。

こんな暑けりゃ、全部植物枯れちまうぜ。」



太陽に向かって毒を吐く。




綿柎開

わたのはなしべひらく


本日からの七十二侯では、

綿の花が咲きほこれるっていう季節のはずなんだが、

こんなんなら、

綿だけじゃない、

全ての草木や、なんならダムとかまで干あがっちまう。



だらだらと流れる汗をふきながら、

俺ができることを考える。



土の眷属を取り仕切るジュンは、

必死に草木が枯れぬよう

穀物が育つよう気を取り使っている。


当然、

水の力を持つ龍神の化身 サトシは、

あちらこちらを飛び回り、

水を出さぬよう、

水を枯らさぬよう

風の化身のカズとともに、

駆け回っているが、

その力が強大になりすぎると、

台風となってまた違う被害となる。



二人が一緒にいすぎるのも、

問題となるのだ。



俺のマサキは、といえば、

空の眷属であるから、

ずっと忙しい。


いまや

成層圏オゾン層の減少とともに、

地球温暖化にもつながるという対流圏オゾン層が増加して空を汚している。


空の浄化に勤しみ、

少しでも太陽の熱を届かぬよう必死にコントロールを行なっているのだが、

多発する暗雲。

そこから、雨柱としてスコールのような豪雨に見舞われているのが現状である。



俺になにができるのか。


みんなが頑張って自然を保とうとする姿に、

日々自問自答する毎日だ。




「翔ちゃぁぁん。

癒してぇぇ。

だめ。つかれたぁぁ。」



何日かぶりだろうか。

マサキが家に帰ってきた。



「大丈夫か?」



マサキの顔を見ると、


「ん。だめぇ。

ぎゅっして。ぎゅっ。」



俺の体に抱きついてきて、

甘えてくるマサキも珍しい。



もう数えられないくらいの長い間、

生きてきたはずの精霊のマサキなのに、

こんな感じで、

俺に素直に甘えてくれるのはとても嬉しい。



「俺に何かできることある?」


俺はみんなと違って火の精霊だ。


俺が、活動すると、

余計暑くなる。

そう思って大人しくしていただけに、

恐る恐るマサキに尋ねると、


「ん。

俺を熱くして?


翔ちゃんのエネルギーを俺に注いで、

俺にパワーをちょうだい?」



マサキの熱を帯びた瞳に、

「わかった。」


それなら

お安いご用とマサキを横抱きに抱き上げて、

座敷の布団に寝かす。


がらがらと、

雨戸を閉めれば、

ちょうどいいように


がらがらと、

遠くの空で雷鳴がとどろく。



「もうすぐこっちでも、

空が泣き出しそうだな。」



さて。

俺はマサキを思いっきり鳴かせてやるか。



しどけない姿で、

両手を伸ばして俺を待つマサキを

優しく抱きしめると、

マサキの唇をゆっくり俺の唇で蓋をした。










⭐︎おしまい⭐︎











向こうのブログにて、

本日が処暑であることを

教えてくださった方が

いらっしゃいましたので。




わたしもわかってたんですけど、

この暑さ。

処暑じゃないじゃんっ。

って、

思ってて書けなかったんですが、

うちの地域の方でも、

雷鳴がなり始めましたので、

投げ込んじゃいます。




本当に

晴れたり

大雨になったり、

雷になったり

忙しい。




皆様も

ご自愛いただきますよう

よろしくお願いいたします。






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