水曜日ですね。
昨日の精神科診察の疲れを、ゆっくり癒そうと思います。
>> p24 現代の摂食障害は、現在の社会構造や風潮、メディアの影響を多分に受けていることは特筆すべきである。簡単に吐く方法がインターネット上に紹介され、ダイエットの方法は誰でも容易に手に入れることができる世の中となっている。とても便利になった一方で、この情報社会が孕む危うさをも感じずにはいられない。
>> p23 体重が低下すると周囲から賞賛されるなどの経験から、一時的に自己評価が高まったような経験をしたり、周囲から構ってもらえたりするような気持ちになる。自尊心がもともと低い彼らにとり(中略)、摂食障害がうまくいかなかった人生の「救い」となる。こうして、「生き方」「あり方」としての摂食障害が形成されていくと考えられる。
>> p20 今日の患者に多くみられる「やせ願望」もしくは「病的な肥満恐怖」に基づく、いわゆるダイエット行動に直結する動機が多く見出されるようになってきた。
>> p20 半飢餓状態が精神状態へマイナスの結果を及ぼす事実の報告は、神経性やせ症に特有と考えられてきた精神病理・病態に関する見解に対して、こころと身体の両側面から、ならびにその関係性からの再考をいっそう促す先駆的提言であったといってよい。