最近モノマネのレパートリーに、カンニング竹山が加わりました!嘘ピョーン!かぽちーのでーす!





実家から電話が来るときは大抵大したことない用事が多い。


📲〜♫  電話鳴るゥウウウ




(´≖◞౪◟≖`) 実家か





となるので気分を変えるために、名前を変更してみました。






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伯爵フゥ〜〜〜♡
(画像は雰囲気的にAsagi様を拝借)



(盛大なオーケストラのクラシックズンズンバリバリ)


時は、中世ヨーロッパ。私は商人のしがない娘カポリーヌ。お父様に無理矢理付いて行った晩餐会で一目惚れをしてしまったの。



たなびく麗しき黒髪、陶器のような白い肌、一点の曇りもない鋭い眼光、鼻筋の通った形の綺麗な鼻、桜色の薄い唇、凛とした立ち振る舞いに息をするのも忘れ、心を奪われずにはいられませんでした。


豪華なシャンデリアの光が、貴婦人の宝石に反射して眩しい。


人気者の彼は常に人に囲まれていて、近づけるような隙は無く、私は遠い位置から、彼がにこやかに話しているのを見ているだけ。


話したい、だけど、接点も無ければ彼に見合う身分も持ち合わせてなど居なかった。もどかしさだけが、募るばかり。


ケタケタと、下品な笑い方をする女が伯爵のシルクのブラウスに、真っ赤なネイルを施した手を触れた。伯爵は嫌がる素振りも見せずに、談笑している。



あんな女にすら優しく笑いかける貴方は残酷な程美しくて。隅に小さくいる自分が酷く惨めに思えた。



居ても立っても居られず、飲めもしない芋焼酎のロックをボーイから受け取ってバルコニーへと逃げた。「はあ…」ポツリと溢れる小さな溜息。私らしくもない。元気なカポリーヌはどこに行っちゃったんだろう。



「レディ?ご一緒してもよろしいでしょうか?」


ふいに声がして、振り向くとそこには微笑を浮かべた伯爵が、左手に芋焼酎ロックを持って佇んでいた。


予想図(建築法に違反しそうなドアに関してのツッコミは受け付けておりません)
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「モンフェルラート…様…!」


言ってしまおうか、わたしの気持ち。
















「あ、チョリーッス☆」




チャラっ!



えーえーえー!何この人ー!
まじチャラいんですけどー!
まじ無理なんですけどー!
女がギャップに弱いといっても、
こんなのは求めてなーい!
スンスンスン、磯の香り。
この人絶対サーファーア嗚呼嗚呼!
このブラウスも…!
よく見たらビーアイエルエル…
Billabongじゃん!イェア!
そういえば、中世ヨーロッパに芋焼酎ってあったのかなあ?



なーんてこと考えながら電話に出ると、声高らかに「ハァイ♫もっしもーし」とか言えるんだよね。



「アンタ、晩御飯どーすんの?」




でも相手は母ちゃーーん!食う、食うよ!晩御飯。あたいの母ちゃんのご飯は、世界一美味しいんだ♡






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