入院をして抗がん剤治療をする前に精子保存を勧められた。
良い細胞も攻撃する抗がん剤の副作用で子供が作れなくなってしまう可能性があるらしい。
無事に精子を採取、画像で見せられた精子はとても元気に飛び回ってた。
良かった
これでもしも子供が作れなくなっても安心だ
息子は意外とポジティブだった。
これは神様から与えられた試練やな!
今以上に成長できるチャンスを与えてくれたんや!
気合いを入れて坊主頭を更に短く五厘にした。
私も「そうやな!これを乗り越えたら楽しい人生が待ってるよ」
精一杯励ましたが、これが後々言わなければ良かったと後悔する事になる。
私は抗がん剤での辛い副作用をなるべく軽減したいと思い、信頼出来る人の勧めで様々なサプリを飲ませていた。
そのおかげか吐き気などはあまりなかったが、五厘になったごま塩のような髪は全て抜け、次第に痩せ細っていった。
でも、元々人懐っこい性格から看護師さんからも、とても可愛がってもらっていた
これが本当に支えになっていたと思う💖
これは、話しても良いか分からないのだけど、毎晩、看護師さんたちが息子の病室に頻繁に来て一緒にテレビを見ていたり、かなり長い時間付き添ってくれていたらしい
よく、「先生に内緒やでー」と、言われて息子も楽しんでいたみたい。
筋力が弱るからと、点滴棒を掴んで病室の廊下を走り回って怒られていたっけ。
たまにぐったりしていたけど、復帰した後、野球をするイメージを膨らませ必死で体幹を鍛えていた
ただ、病院の食事は吐き気がすると受け入れる事が出来ず、私やおばあちゃんがいつも夕食を作って持っていってた。
そういえば、何度も抗がん剤治療をしているが都度、ゼリーだけは食べる事が出来ていた。
おかん!
オレ、絶対復活するからな!
負けへんで!
もちろんおかあさんも全力でサポートするよ!
多くのお友達や学校の先生方もお見舞いに来て頂いて本当にありがたく感謝してます
ありがとうございます😊
明日は先生が勉強教えに来てくれるねん
と、満面の笑みで心待ちにしていた。