しとしと

ざーざー

 

あれだけ降り続いていた

雨もあまり降らなくなり

 

本格的に暑くなってきた。

 

長袖スーツで

営業に出ているので

ぶっ倒れそうなぐらい暑い

 

バスに乗っても

全然涼しくない。

 

辛いなー

 

この暑い季節。

 

第二次世界大戦で

身内を亡くされた方も

同じような気持ちなのかな。

ってふと考える。

 

真夏に原爆が投下され

終戦。

 

生き残った方は

もうかなりお年を召しておられると

思うけど

 

ギラギラとして

突き刺す日差しの

暑い夏が来るたびに

 

 

蝉がガシガシけたたましく

鳴くたびに

 

 

亡くなった大切な人の

ことを思うのだろうか。。。

 

 

 

バスに汗だくの

車椅子の女の子が

乗ってきた。

 

お母さんと一緒に。

 

暑い日差しの中

バス停で待っていた。

 

そして、

乗客の最後に運転手に

介助をしてもらい

乗ってきた。

 

色白の肌は

うっすら赤く日焼けし

長い髪は束ねているが

シャワーを浴びたかのように

汗だくで

後れ毛が

白い首に巻き付いていた。

 

 

とても

辛そうで

でも文句を言うでもなく

黙ってじっとしていた。

 

見ていられなかった。

 

19歳、20歳ぐらいかな。

 

またしても

息子と重ね合わせてしまって

3年前に逆戻り。

 

息子が最も好きだった夏

 

今では最も辛い季節がまた

やってくる。

 

私にとっては

息子が最終学年で

ベンチ入りできなかったことも

ほろ苦い想い出。

 

2年の時に

1年間入院しなかったら

どうなってたのか

とか

 

結果は一緒だとしても

やっぱり

考えるかな。

 

 

毎年

哀しみは増していくばかり

 

そして

毎年

同じことを思い

一生

生きていくのだろうな。