他人の映画レビューなんぞあてにならないと気づいた日。 | 【絵日記】はぴはぴ印

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でこぼこ兄妹とシングル母の日常。

風立ちぬは名作。
久々に震えがくるほどの作品を観た


こんばんは@りょおです。

昨夜は映画レビューがさんざんで、
結局観に行かなかった

「風立ちぬ」を観ました。

確かに、レビューとおり、

庵野さんの声、
すごく合ってませんでしたね。

キャラの年相応の声が出せないのは
声優さんじゃないので仕方ないですが。

それから主人公本当に薄情でしたね。
蜻蛉のような儚い愛でしたが、
菜穂子は幸せだったと思いますが。

喫煙シーンもやたら多かったですね。
当時の男性の喫煙率は80%を
超えていたそうです。


…でも、どの場面も、
細部まで緻密に描かれ、
本当に美しかった。

飛行機の工場なんて、
到底美しいと思えないものまで、
それはもう美しくて、

宮崎駿という人のフィルターを通すと、
世界はこんなにも美しく変化するのかと。

自分には絶対にもてない感覚を
心の底から羨ましく妬ましく思いました。



当時は戦時中で、
きれいごとではすまない現実があって、

たくさん人が死んで、貧しくて、
殺伐としたものが確かにあって、

でも、深海に落ちてゆく
プランクトンの死骸が、
美しい雪のように見えるように、

不謹慎でも、何でも、
美しいものは美しいと
感じられる心だけは手放したくない。

考えるんじゃない、感じろ。

表現者として確かに天才だった、
宮崎駿監督の最後の作品に、最敬礼!