気づいたら片想い -Last Episode-3 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

デザートの時間、

私たちは再びテーブルを囲んでいた。

 

玲奈さんの部屋は、

いつものように温かい光で満たされていて、

穏やかな空気が流れていました。

 

私たちはそれぞれが選んだ

甘いものを口にしながら、

楽しい会話を交わしてた

 

そのとき、玲奈さんの部屋の

チャイムが鳴ったのだ。

 

インターホンを覗き込むと

玲奈さんは少し驚いた表情を浮かべながら、

「ちょっと待っててね」と言い、ドアに向かいました。

 

私たちは誰が来たのかと思いながら

後ろ姿を見送りました。

 

ドアが開くと、そこには見覚えのある顔が・・・

 

そうだ!平手友梨奈さんだ。

 

アメリカでミュージカル女優を目指して

修業しているはずだが・・・

 

何故ここに??

 

彼女は、まるで何か大切な決意をしたかのように、

玲奈さんに近づきました。

 

そして、何の前触れもなく、

玲奈さんにキスをしました。

 

私はその場に凍りついてしまいました。

 

友梨奈さんの突然の行動に、

玲奈さんも目を丸くして驚いていました。

 

友梨奈さんは、キスをした後、

玲奈さんの目をじっと見つめながら発言しました

 

「玲奈さん、好きです。

私と付き合ってくれませんか。」

 

玲奈さんはその言葉に

どう反応していいのかわからないようで、

ただ呆然としていました。

 

私も、友梨奈さんの告白に心がざわつきました。

 

玲奈さんに対する私の想いは、

友梨奈さんのそれと同じだったからです。

 

私は、自分の感情を抑えるために、

必死にデザートのスプーンを握りしめました。

 

玲奈さんは、私たちにとって特別な存在です。

 

友梨奈さんの告白は、

私たちの微妙なバランスを

崩しかねないものでした。

 

玲奈さんがどう答えるのか、

私は心配でなりませんでした。

 

玲奈さんはいつも、

私たちのことを第一に考えてくれる人です。

 

玲奈さんが傷つくことがあってはならないと、

私は強く思いました。