気づいたら片想い -Last Episode-11 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(平手友梨奈side)

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私は玲奈さんの部屋に招かれていた。

 

そう、この間の返事をくれるために

自分の部屋に呼んでくれたのだ。

 

私が部屋に足を踏み入れた瞬間、

玲奈さんの目が私に注がれた。

 

その瞳は深い思索に包まれていて、

私は自分の気持ちが

透けて見えるのではないかと不安になった。

 

玲奈さんの部屋の

ダイニングルームのテーブルに座り

彼女が注いでくれたレモンティーを飲んだ。

 

玲奈さんは私の前に座って

神妙な面持ちで発言する

 

「友梨奈、

この間は気持ちをつたえてくれてありがとう。」

 

玲奈さんの声は静かで、私は息を呑んだ。

 

私は一週間、この瞬間を待ち続けていた。

 

答えが出るまでの日々は長く、

不安と期待が交錯していた。

 

「ごめんなさい。

友梨奈。私はあなたの気持ちに応えられない。」

 

私の心は痛みで引き裂かれた。

 

私は涙をこらえながら、玲奈さんに微笑んだ。

 

その微笑みには悲しみと同時に

感謝の気持ちが込められていた。

 

「ありがとう、玲奈さん。

私はあなたを幸せにしたかったんだ。

でも、それは無理なんだね。」

 

玲奈さんは深呼吸をし、私の手を取った。

彼女の目は優しさに満ちていた。

 

「友梨奈、

貴方の歌と踊りに私は感動をもらったよ。

これからも貴方を応援させてもらう。

でも、貴方の気持ちに応えられなくて

本当にごめん。」

 

「ありがとう。玲奈さんが

私を振ったことを後悔するぐらいに

もっといい女になってみせるから

これからもよろしくね。

玲奈さんも自分の幸せの為に

自分の気持ちに正直に生きてね。」

 

これだけはっきりと言ってくれたんだ。

私は玲奈さんの言葉を受け入れた。

 

私は玲奈の幸せを願いつつ部屋を出た。

 

階段を降りて外に出ると、

涙が頬を伝って流れた。

 

やっぱり、失恋は悲しいな・・・

 

でも、私は決意したよ。

 

玲奈さんの幸せを祈りながら、

自分の未来を切り開いていくよ。