Utakata 61 | Sharia×嵐 〜誰も知らない大宮小説〜

Sharia×嵐 〜誰も知らない大宮小説〜

主に『大宮劇場』でお送りしております。

時々、アラシゴトもあるかな。

オトナだけのブログです。
未成年の方はご遠慮くださいまし。。。

おはようございます。

自動更新で7時になってますが

現在、朝の5時を過ぎたとこ。

さすがに眠いや。。。

ちょっと、うとうとしながら書いたから

誤字脱字などなど見つかりましたら

どうか、お知らせいただきたいです。

よろしくどうぞです。



それでは、スタートです♪











Utakata 61









O:うぉ〜。


N:マジかぁ、すっげぇ。





おれたちは、ファミレスで

ちょっと早いけど夕飯を食べて

映画館にやってきた。


待合室がヤバいよって

翔くんに聞いてて。

和にもそれを伝えると

あれこれ調べてくれて

行く前からふたりで

これはヤバいなって言っていた。


けど。

実際は、本当に凄かった。




他には誰もいなくて

高級なソファに深く座ると

シャンパンに手を伸ばした。


和と並んで座って、乾杯する。


シャンパンて、甘いのかと思ったけど

すっきりと口当たりが良くて

かなり美味い。


楽しすぎて、ちょっとご機嫌なおれは

ガブガブと、シャンパンを飲んだ。




映画を観るところは

待合室から奥に進んだところで

劇場のバルコニーみたいだった。


個室じゃなくて、開けてるのに

絶妙に誰からも見えなくて


おれは、和を抱き寄せた。


ほんとはずっと、触りたかったから

大きなソファに座って和を引っ張ると


ちょっと///



なんて、あかくなって

でも怒ったり嫌がったりしない和が

やっぱり可愛くて。

おれは、腕の中に囲むようにして

何度も触れるだけのキスをした。


いつもみたいな

熱を上げるキスじゃなくて

ただじゃれ合うようなキスは

ほとんどしたことがないから

なんか、くすぐったい気持ちになった。






久しぶりの映画は

すごく面白かった。


大画面の迫力や音響は

さすがといった感じで

すぐに、見入ってしまった。



佳境を過ぎた頃、ようやく

ふと、気づいた。


和が、おれの口の中に

ポップコーンを入れている。



映画を観ながら、和は

ポップコーンを自分の口に入れると

次は、おれの口に入れている。





O:‥‥‥。





ポップコーンを片手で抱えて

テーブルにグラスを置いて

じっとスクリーンを観ながら

適当に、おれの口の中に

ポンポンと入れていて‥‥。


自然すぎて、気づかなかった。



なにそれ。

食べさせてくれてるって‥‥。




おれは、気づかれないように

視線だけで、和を見ながら

シャンパンをグッと飲む。


‥‥と。


今度は、シャンパンのボトルを取って

おれのグラスに、静かに注いでいる。





O:‥‥///。





なんだよ、もぉ。

こいつずっと、映画の間中

こんな感じだったのかな。


ずいぶん、可愛いことするんだな。





もしかして

おれが無意識にそのポップコーンを

食べていたように、和も‥‥

無意識に食べさせてるのかな。


和は、デートとかに

慣れてるのかもしれないな。


他の誰かとも‥‥

こんな風に、過ごして‥‥。


なんて、バカらしい。

そんな意味ないこと

考えても仕方ない。


けど、和のそのひとつひとつを

知っていくたびに、そのすべてに

どんどんと嵌っていってしまう。


おれは、小さく息を吐いて

また、映画に集中した。













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