キラ・キラ 294 | Sharia×嵐 〜誰も知らない大宮小説〜

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主に『大宮劇場』でお送りしております。

時々、アラシゴトもあるかな。

オトナだけのブログです。
未成年の方はご遠慮くださいまし。。。

おはようございます。

 

さて、本日はちょっと繰り返しになりますが

 

智さんサイドになります。

 

ゆっくり楽しんでもらえると幸いです。

 

それでは、本日もスタートです♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラ・キラ 294

 

 

 

 

 

〜Back in the same room O side〜

 

 

 

 

 

 

 

 

和と、タクシーに乗って

 

おれのマンションに一緒に帰る。

 

 

 

和が自分で、おれと一緒に帰るって

 

翔くんや相葉ちゃんに言ったのは

 

すごく嬉しかった。

 

 

ふたりも、それなら安心だって

 

そう言ってくれたし、相葉ちゃんは

 

前に、おれに任せてって言ったのを

 

ちゃんと覚えててくれたみたいだし。

 

 

でもやっぱり。

 

さっきのさ。

 

和が女子と並んでたのは、なんか

 

‥‥気に入らない。

 

 

女子といる姿は、あんまり見たことがなくて。

 

いや、あるんだけど。

 

それは仕事だから、全然気にならなくて

 

まあ、しーちゃんと和が一緒にいた時は

 

今思えば、かなり衝撃だったけど。

 

 

和はもう、おれのなのにっ!って思うと

 

なんか、勝手に言い寄られてて

 

くやしいような気持ちになる。

 

 

いやでも。

 

和はこうして、おれと今一緒にいる。

 

元々、二次会に行くつもりがあったのかは

 

わからないんだけど。

 

おれが来たことで、和は

 

当たり前のように、おれのところに

 

ちゃんと来てくれてるんだけどさ。

 

 

今日は、うちに来ないって

 

前もって言ってたんだから

 

二次会行ってくるねって、さっき言えば

 

おれは止めたりはしなかったのに。

 

 

窓の外を眺めていると

 

隣で和が、急にふふっと笑った。

 

 

思い出し笑い?

 

 

おれは、和の意識を自分の方に戻したくて

 

そっと手を握る。

 

 

 

 

 

O:なに笑ってんの?

 

 

N:え、あ///ふふ。かなでさんがさ。

 

 

O:‥‥かなでさん?

 

 

 

 

 

怒ってたね、智のために

 

なんて、くすくす笑いながら

 

さっきのことを話している。

 

 

なんだ、お前。

 

そんなこと思い出してたのかよ。

 

 

 

 

さっき、店の前でおれが

 

女子社員たちに囲まれてたら

 

かなでさんが、助けてくれた。

 

しつこくされてたのを一喝してくれて

 

たしかに、助かったんだけどさ。

 

 

和は、おれの手に指を絡めて

 

肩にコツンと頭をおいて、寄りかかると

 

 

いい人だね、なんて言って

 

ふふっと、小さく笑う。

 

 

そうかもしれないけどさ。

 

お前、好きって言われたんだろ?

 

なんだよ。

 

 

 

来てくれてありがとね、なんて

 

なんでお前が、言うんだって。

 

 

おれは、和の手が離れないように

 

ぎゅっと握った。