Happy Birthday 【B-1 尚 ルート】




「・・・・・キョーコ」



明け方、まだ日があけず薄暗い中、大きな花束肩に抱え立っている男は



「・・・・・・ショー」



GRATEFUL PARTYへの招待状を渡したのに、こなかった

会いたかった、やつ――――――


ショーは、立ち止まってしまった私へ一歩一歩近づいて

私の目の前に立つと



「これ、やるよ・・・・・・・誕生日、だろ??」



抱えていた花束を、ぶっきらぼうに渡してきた。



「あ・・・・・ありがと。

ってか、こんな時間に、どうしたの???」



「どうって・・・・・・・・・

(お前を待ってたなんて・・・言えないだろ??)」



少し頬を染めながら、ショーは困ったように横を向いてしまった。



「その・・・・・・おめでと。」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・え??」



「だぁーーーーー、かぁーーーーーーー、らぁーーーーーーーっ!!!

一度しか言わねぇから、よぉーーーーっく聞いとけよ?!


・・・・誕生日、おめでと・・・・・」



ぶっきらぼうな言い方だけど、うれしかった。

やっぱり、アンタにそう言ってもらえるのが、一番うれしい。



「・・・・・ありがとう・・・・・・ショーちゃん。」



私はショーに向かって、最高の笑顔で答えた。



「・・・・お・・・・おう・・・・・・」



すると、またもや顔を赤くして、横を向いてしまった。



「ちょーーーーーーーっとっ!!!!!!!!

私がお礼言ったのに、あんたのその態度は無いんじゃないの?????」



横を向いてたショーの胸倉をつかむと、バチっとショーと目線があった。


ショーは顔を赤くしながらも、私の行動に驚いたようで、目を見開いている。



っ!!!!!!!!!


ち・・・・・近いよ。



「キョーコ・・・・・顔、真っ赤だぞ???」



ニヤリと音がでそうなくらいに、いやらしく笑うショーは、

何かを思いついたようで、ずっとニヤニヤしている。



「そ・・・・・そんなこと、無いもんっ!!!!!

って、それよりもっ!!!!!

お礼言ったんだから、”どういたしまして”くらいちゃんと言えないのぉーーーーー??」



「俺は、お前からのお礼は、言葉より別のものがいいんだけど??」



「えっ・・・・・・んんっ!!!!」



何なのよって文句を言おうと思ったのに、言えなかった。


ショーに、口を塞がれてしまったから。

―――――――――キスで。


離そうと、胸倉をつかんでいた手を離し、ショーの胸を押し返すけど

いつの間にか、私の頭と腰に手を回してしっかり固定されていたから

押し返すことができなかった。


いつの間にやらただ合わさるだけのキスが、深いものへと変わっていく。



「・・・・・ん・・・ふぅ・・・・・・ん・・・・」



私は抵抗するのをやめて、ショーの甘いキスを受け入れていた。


ショーも、そんな私がわかったのか、頭と腰の手の力がゆるくなっている。

そして、腰にあった手は、徐々に背中を撫で回していた。


・・・・・・んっ


深く互いを求め合うようなキスを交わしながら、

背中を撫で回す手に・・・・・ゾクリとした。


ここはまだ、外だというのに・・・・・

私はショーのこの行動を非難しない。

それどころか・・・・・・

もっと、して欲しい、とさえ思っている。



「・・・・・あっ」



やっと離れた唇に、寂しさを感じ、思わず声を漏らしてしまった。


ショーは今までに無いような色っぽい目をしながら

私の頬をなでる。



「・・・・・キョーコ・・・・・・」



私は、何も答えられず、そのままショーを見つめ返す。

すると・・・・・・



「ハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ」



ショーは下を向いて、大きく息を吐き出した。

そして、顔を上げると、その顔はあまりにも真っ赤になっており



「・・・・・お前・・・・・それ、反則だろ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・へっ???



「今日、仕事は??」



「・・・・・・無い、けど・・・・・・??」



「じゃ、決定だな。」



というなり、私の手をつかんで歩き出した。



「ちょっ!!!!!!ど・・・・・どこ行くのよっ!!!!!!」



「・・・・・俺ん家。」



「ハァァァァァァーーーーーーーーーーーー??????」



な・・・・・・どういうことなのよっ!!!!!!!



「・・・・・・ケーキ、食わしたるから。」



・・・・・・・・何よ、それ。



「もう、いっぱい食べてきたわよっ!!!!」



「じゃあ、和菓子でも出してやるよ」



「何で今日に限って和菓子なのよ??」



「・・・・・・お前の好きな饅頭、京都から取り寄せてあるんだけど??」



・・・・・・・・・・・・・うそ。



「・・・・ホントにィ~~~~????

でも、今すぐじゃなくたっていいじゃない」



「俺がっ!!!!!!!」



へ??



「俺が、今すぐお前と居たいんだよっ!!!!!!!!」



歩きながら言われた、その言葉に

私は思わず足を止めた。


すると、ショーは動こうとしない私のほうへ振り向いた。



「なっ!!!ど・・・・・・どうしたんだよ、キョーコ。」



私はいつの間にか、泣き出していた。



「また・・・・・・・家政婦とか、言わない??」



「っ!!!!!!!い・・・・・言わないから・・・・・・・」



「じゃあ、どうして・・・・・・

一緒に居たい、の???」



涙を流しながらも、ショーを見上げると

ショーは、いつにもなく真剣な眼差しになっていた。



「お前は、俺が何とも思っていない女にキスするとでも思ってんのかよっ」



「・・・・・・・・・・えっ???」



それって・・・・・・・

さっき私とキスして、それってつまり

私のこと、何とも思っていないわけ無いって、事???



ショーはそれだけ言うと、もう一度前を向いて歩き出そうとしたから

つながれている手を、引っ張った。



「ちょっと!!!!待ちなさいよっ!!!!!!!

そんな言葉じゃ、わかんないでしょっ!!!!!!!

ちゃんと言いなさいよっ!!!!!!!

私は・・・・・アンタが好きだから、キスされたんだからねっ!!!!!!!」



するとショーは、そのまま前を向いて立ち止まり、固まった。


そのままゆっくりと振り返ると



「今の・・・・・・・本当か??」



「本当、だけど・・・・・・??」



恐る恐る、そう答えると、ショーはまたニヤリと笑うと

私の耳元まで顔を近づけて、こんな爆弾を落とした。



「後で、ベットの上で教えてやるよ」



っ~~~~~~~//////////////


な・・・・・・なんて、破廉恥なことを言うのよっ!!!!!!!!!!


シ・・・ショーの、バカァーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!





おちまい





たまには書いてみたい、ショーちゃん編。


スキビ本編では絶対に蓮と結ばれて欲しいと思っている私。


けど、二次では案外ショーちゃんが好きです。

(書きやすいから)


今回も、二人の絡みは、楽しかったぁ~~!!!!!!



ちなみに、蓮たまはキスしなかったのに

ショーちゃんは先にキスしちゃったのは単に

彼が若いから、です。

(若さゆえの暴走、ってか???)