智「何してんの?」
背後からひょっこり顔を出し 和也の肩に顎をのせる智
智の吐息が和也の耳を掠める。
和也「ちょっと、くすぐったいって。」
ひょいっと座る場所を移動して その甘い吐息から逃げる。
智「逃げる事ねえじゃんか」
ソファーに座る和也の横に
ぴたっと寄り添い
そっと肩を抱き寄せる智。
和也「暑苦しいっ」
智「本当にそう思ってる?」
上目遣いで 下から覗き込んでくる智
本当にずるい、この人。
簡単に人の心を見透かし、そっと入り込んでくる。
和也「思って、ない」
智「んふふ、大好き、和也♡」
和也「へっ……わっ!!」
いきなりソファーに押し倒され ゲーム機も机に置かれ
平然と馬 乗りになって 着ていたシャツを脱ぎ出す智
和也「ちょっと、あなた、なにするつもりっ」
智「あまりにも和也が可愛いから」
和也「………可愛いから?」
智「し よっか」
和也「はぁぁ!?」
智「なに怒ってるんだよ」
ぐったりしている和也の背中を
ウェットティッシュで拭く智
終わった後の甘いキスも無ければ
目さえ合わせてくれない和也。
智に背中を向けたまま。
智「ほら、綺麗になったよ♡和也」
和也「…………」
智「ったく!」
和也を力任せに振り向かせる。
和也「なにすんだよ」
智「聞いてるじゃん、なに怒ってるんだよ」
和也「…………」
智「言ってくれないと わかんねえし」
和也「………なんで、外 に出し たのさ」
智「ふえ?」
智の温もりが欲しかった。
だから 初めてだけど自ら智のを受け入れたのに。
智「だって、まだ最初じゃん♡」
和也「はぁ?」
智「最初は智ので イ きたいって和也が言ったじゃん」
和也「あ…………」
智「んふふ、そう言う事」
そっと和也の唇にキスを落とす。
智「今日は覚悟、しろよ」
あ、また智のスイッチが入ったし。
和也「ま、まだ、きついから駄目」
智「優しくするって」
和也「んっ………」
智の本気のキスが降ってくる。
それに答えるかのように、
和也もそっと智の首に手を回した。
FIN。